021〔side:川西〕 ページ22
.
Aとのことを悟られたくなくてそう答えた俺に、ゆずるは「そう」とだけ短く返事をした。
そもそもなんで狙ったかのようにゆずるしかおらんねん。
思い返してもゆずるとの間に気まずくなるような出来事はなかったはずやのに、この重重とした空気に早く誰か帰ってきてほしい。
アキナのふたりは一服しに行ったとしても水田と稲ちゃんはどこ行ったんや…。
「あー、俺コーヒーこうてくるわ」
このなんとも言えへん空気に耐えきれずかゆずるはそう言い立ち上がると、俺の隣を通り楽屋を出ようとドアの方へと向かう。
あれ、この匂いどっかでーーーー。
「…ちょっと待って ゆずる」
フワッと香ったその匂いに思わずゆずるのことを呼び止めてしまった。
ここにくる前一瞬脳裏に浮かんだ最悪な出来事。
まさかこんなところで点と点が繋がるなんて思ってなかった、いやそれに今でも思ってる。ただの俺の勘違いであってくれって。
「Aと、…なんかあった?」
そうを願って俺は口を開いた。
.
192人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みたらし(プロフ) - ゆずさん» ゆずさんはじめまして、この度は数ある作品の中から目を通していただきありがとうございます!感想とっても嬉しいです( *´ω`* ) 早く続きをかけるよう努力いたします、温かいお言葉ありがとうございます! (2019年9月17日 23時) (レス) id: d1fa9ff20a (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - 初めまして!今日一気に読んできました!本当にその情景が浮かんできて、スクロールする手が止まらなかったです!更新楽しみにしてます! (2019年9月16日 15時) (レス) id: a5f5480ecc (このIDを非表示/違反報告)
あやの(プロフ) - はい!ありがとうございます!楽しみにしてます! (2018年6月28日 22時) (レス) id: 0344a2b415 (このIDを非表示/違反報告)
みたらし(プロフ) - あやのさん» あやのさんはじめまして、コメントありがとうございます( ´ ▽ ` )ノ そう言っていただけてとっても嬉しいです、これからもゆっくりかと思いますが更新していきたいと思ってます…! (2018年6月28日 19時) (レス) id: bb2f12d2fb (このIDを非表示/違反報告)
あやの(プロフ) - このお話大好きです!更新楽しみにしてます! (2018年6月26日 0時) (レス) id: 0344a2b415 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みたらし | 作成日時:2018年4月7日 22時