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声をかけられた方を向くと秋山さんともうひとり、わたしのよく知る彼がそこにいた。
「…そういえば体調どう?」
秋山さんと河井さんが去ってしまいふたりの間に流れる妙な空気に、先に口を開いたのは賢ちゃんで。
「う、うん。いっぱい寝たから平気だよ」
「それやったらいいねんけど…」
「もう心配しすぎだよ!」
今朝の電話のこともあってか賢ちゃんの目をうまくみれなくて、会話がぎこちない。
それに賢ちゃんがいつからそこにいて、どこから話を聞いてたのか、気になって話が全然頭に入ってこない。
お願い、はやく、はやく、終わって。
「賢ちゃん行かなくて平気?」
その場を逃げ出すよう話をすり替え、スタジオの方へと向かおうと体の向きを変える。
でもそう簡単には許してもらえなくて。
「…あのさ、ゆずると何話してたん?」
体がビクリと反応する。
わたしの手首を掴む賢ちゃんの手にグッと少しずつ力が入るのがわかる。
「なにって、別に」
河井さんとしていた会話なんて探していたリップが見つかった、ただそれだけなのに、賢ちゃんの目が全てを見透かしてるみたいで思うように声が出なかった。
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みたらし(プロフ) - ゆずさん» ゆずさんはじめまして、この度は数ある作品の中から目を通していただきありがとうございます!感想とっても嬉しいです( *´ω`* ) 早く続きをかけるよう努力いたします、温かいお言葉ありがとうございます! (2019年9月17日 23時) (レス) id: d1fa9ff20a (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - 初めまして!今日一気に読んできました!本当にその情景が浮かんできて、スクロールする手が止まらなかったです!更新楽しみにしてます! (2019年9月16日 15時) (レス) id: a5f5480ecc (このIDを非表示/違反報告)
あやの(プロフ) - はい!ありがとうございます!楽しみにしてます! (2018年6月28日 22時) (レス) id: 0344a2b415 (このIDを非表示/違反報告)
みたらし(プロフ) - あやのさん» あやのさんはじめまして、コメントありがとうございます( ´ ▽ ` )ノ そう言っていただけてとっても嬉しいです、これからもゆっくりかと思いますが更新していきたいと思ってます…! (2018年6月28日 19時) (レス) id: bb2f12d2fb (このIDを非表示/違反報告)
あやの(プロフ) - このお話大好きです!更新楽しみにしてます! (2018年6月26日 0時) (レス) id: 0344a2b415 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みたらし | 作成日時:2018年4月7日 22時