瞳に溺れてく【黄】 (ページ6)

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姿は見えない受付のお姉さんの

時間は？、オプションは？

という質問に淡々と答えていくのは淳太くん。

｢一泊で、ビジネスルームで、、｣

手だけ見える受付のお姉さんの手を追う。

透明で綺麗な清潔そうな手に薄いピンクのネイルが施されている。

そこから自分の手に目をやるとなんだか寂しくなった。

｢どした？行くで、｣

淳太くんが立ち止まり、私の手に手を重ねる。自然と恋人繋ぎになったその手を見つめると自然と笑顔になった。

淳太くんに導かれるように、薄汚れたエレベーターへと入る。

静かな沈黙。この沈黙が2人を気まづくする。

そのままエレベーターが3階へと着き、鍵に書かれた部屋番号と一致する部屋につき、ドアを開けると。

｢...なにこのお姫様～みたいなベッド、｣

ビジネスって言ってたよね、そう思っているのは淳太くんも同じようで2人で顔を見合わせた。

エレベーターとは違いとても綺麗な室内は薄いピンクが基調として使われていて、とても綺麗な女の子の部屋という感じだ。

｢ミスやろ、、まあ....ええか｣

淳太くんは苦笑いをして見せた。