Happy Birthday （橙） ページ10
side 黄
「「「淳太！ハッピーバースデー！！」」」
クラッカーの特有な煙の匂いと、みんなの笑顔。今でも鮮明に思い出す。特に、あいつがちっさなってたってこともあるんやろうけど。
橙「じゅたくん、じゅーたくん！！！」
「ん？あっくん、どないした？」
橙「おたんじょーび、おでめとっ！！これ！！」
小さな可愛え手から渡されたのは、画素用紙をくるくると巻いてリボンがしてある、良く見るやつ。「まさか」と思ったけど、そのまさか。あっくんに了承を得て、シュルシュルとリボンを外し、画用紙を広げれば、みなさんご想像の通り、クレヨンで書かれた俺の似顔絵。
「あっくん、上手に書けたなー？」
橙「おん！んへへ」
「おおきにな、ありがとう」
橙「じゅーたくん、なんでないとるん？」
「え？あ、」
30にもなれば涙腺は緩くなるのだろうか、涙もろく、なるのだろうか。俺の目からは一粒、二粒と涙が溢れていた。
橙「あっくんが、よちよちしたる」
「あっくんは、優しいな。ありがとう」
『…たく、じゅんたく、淳太くんってば』
『…ん』
橙『淳太くん、こんなとこで寝てたら風邪引くで？』
『あ…』
気付けばリビングで机に突っ伏して寝てもうてた。手には、俺らのメモリー係のはまちゃんが作ってくれた俺のバースデーアルバムを持ったまま。
橙『まあ可愛え淳太くんの寝顔見れたから良かったけどな！はははっ』
『…照史』
橙『あれ、淳太くん、涙の跡残ってるぅ！』
『誰のせいやと思ってんねん』
橙『え！何！俺？俺なん？！え、ちょっとどこ行くん！なあ！』
そう言い残し、自部屋に向かおうとすると必死で追い駆けてくる。お前はまだまだ、可愛えままやな。
そんなことを思いながら、振り返って「あん時のお礼や」と、照史の頭を撫でた。
END
ばど厨なわたしの我得話です、悪しからず。
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milkiku(プロフ) - 続きすごく楽しみです！待ってます！ (2019年6月20日 23時) (
レス) id: e4115493f0 (このIDを非表示/違反報告)
綾音(プロフ) - まじですか！復活してくれてありがとうございます！作品を愛します！また可愛いWESTを見れるなんて嬉しすぎます！ (2018年5月1日 1時) (レス) id: 30d7f5789a (このIDを非表示/違反報告)
ぼたもち(プロフ) - 綾音さん» ありがとうございます！この度復活することとなりました！またこの作品を愛していただけると嬉しいです^^ (2018年4月30日 0時) (レス) id: deb6d3e292 (このIDを非表示/違反報告)
綾音(プロフ) - ずぅーと読んでました！大好きな作品の一つです！もう1回最初から読んだんですけど何回読んでも飽きないというか、WESTの可愛さが溢れ出てました。またぼたもちさんが可愛いWESTを書いてくれる時がきたら読みまくります。私に癒しをありがとうございました！ (2018年4月29日 1時) (レス) id: 30d7f5789a (このIDを非表示/違反報告)
ぼたもち(プロフ) - 魅 藍 。さん» ありがとうございます！そう言っていただけるとこの作品も喜びます、もちろん私もですが、、（笑）もしかしたら、もしかしたら！帰ってくるかもしれませんので、その時はまたご愛読、お願い申し上げます。 (2018年4月28日 23時) (レス) id: deb6d3e292 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぼたもち | 作成日時：2017年9月3日 22時
