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情けなくなんか、 ページ31

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Aside



お兄ちゃんはまだ電話してるし
ちょっとだけなら、いいよね

たーくんに私の隣に座ってもらって
じっと目を見つめた
そしたらたーくん、すぐに私の目元に手を伸ばしてきたの




裕「なんかあった?目赤いで?」


『…さすが宇宙人裕太』


裕「ひどいなあ笑 んで、どしたん?話したい事があったから隣に座ってって言うたんやろ?」


『たーくんは、心が張り裂けそうなくらい大好きになった人に出会ったこと、ある?』


裕「んー、まだ出会ってないなあ。
でも、なりそうになったことはあるで。
頑張っても届かへんくらい遠い存在の人に。笑」


『好きって伝えた?』


裕「ううん、伝えられへんかった」


『…なんでか聞いてもいい?』


裕「…暗くなるけど、ええの?笑」


『…いいよ。たーくんの話、聞いてみたい。』




私がそう言って頷いたら
たーくんは一息ついてからもう一度私を見つめた

…一瞬でこの場の空気が変わったから
ほんとにこの人達はオーラが違うなって思った
人を魅了する、力がある

どこか悲しそうで、でも懐かしい感じの目




裕「…一目惚れやってん。その子と初めて出会ったんは、二年前、やったかな。
一目見た時に、「この子がいい」そう思った。
でももう、遅かってん。その人には、愛する人がおった。

何度も手を伸ばしても、届かへん人やった。
しかもその愛する人は僕の知り合いやったから、笑


…手のだしようがなかった。僕は、そんなに強くなかったから。
親友の愛する人を奪うなんて、できひんかった。」


『……たーくん、』


裕「今でもこうやってたまに思い出すけど…思い出す度に、泣いてまうねんなー。笑
女々しいやろ、笑 ほんま情けない。」


『…情けなくなんか、ないよ、』


裕「え?」




自嘲気味に笑うから、なんか腹立って。
だってこんな素敵な人なのに、
なのに自分で自分の良い所を否定するなんて許せない。




『…たーくんの笑顔は可愛いし、雰囲気もふわふわしてるし、たーくんが紡ぐ言葉は全部優しいし。
…たーくんは凄いよ。親友のために好きな人を諦めるなんて、私にはできないよ、、
だから、自信もって?きっと素敵な人に出会うよ。』


裕「…初めてそんなん言われたわ笑」




はは、って少し笑った後、たーくんの雰囲気がまた柔らかくなった
…そうだよ、この笑顔が似合うの




裕「…もうすぐで先に進めそうやわ笑」


『話してくれてありがとう。』


裕「どういたしまして。笑」





.

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さくらんぼ(プロフ) - ®?さん» お返事遅くなりすいません!期待に添えるように書いていくつもりですが、、笑 いい感じにその期待を裏切っていくかも知れませんよ??笑 これからも読んでくださると嬉しいです!! (2018年10月3日 19時) (レス) id: 883f9fddcc (このIDを非表示/違反報告)
®?(プロフ) - 翔吾くんオチ希望だったので今の感じが嬉しいです(;_;) (2018年9月23日 22時) (レス) id: 9064d531a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくらんぼ | 作成日時:2018年9月22日 21時

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