マーガレット.４【 隼×翔 】

真っ赤な嘘 ページ23

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涼太side



最近やけに隼の調子が良い
勘のいい僕だから、何があったかなんてすぐにわかるわけで。

隼が調子良い時はだいたいAが関係してる
わかりやすいなあって思ったり、
狡いなあって思ったり。


隼と幸せになってほしいと願ったのは
僕自身なのに、本当にそうなったら落ち込むなんて
僕は一体何がしたいんだろうって自分でも思う


今だって、僕の前でニコニコしてさ？
はあ。付き合うならはやく付き合ってくれよ




涼「隼、ニコニコしすぎ。なんかあった？」


隼「え？べっつに〜」


涼「まあ何があったかなんてわかるけど。どうせAでしょ」


隼「えっ！？涼太くんってエスパー、、？笑」


涼「違うわ！笑 顔見ればわかる」


隼「涼太くんはさ、どうやってAの事を諦められたの？僕は一生無理だなって思う…」


涼「どうやって、、」




どうやって、なんて自分でもわからない
Aの事は今でも好きだし、大好きだ
この大きな世界の中で唯一愛してると言える人。

でもその愛してるを言葉にできるかって言われたら
絶対できないし、いや、できるわけない。




だっていつでも隣には隼か翔吾か臣さんが居たから。




お前のせいで自然に諦めてたんだよ！
…って、目の前にいるコイツに言いたいくらい。

でもまあ、僕が諦めたおかげで？
隼も前より笑顔で居ることが増えたし
自分の気持ちを抑えることなんてお安い御用。


可愛い隼の為に諦めた僕の恋

今思えば儚いなあって思うけど、良い思い出




涼「隼の為に諦めてあげた」


隼「なにそれ笑 まあ、ありがとう？」


涼「僕の好きはそのくらいだったってこと。隼みたいに心の底から愛してるなんて言えないし。」


隼「そのくらい、か。僕の愛ってそんな深い？」


涼「そろそろブラジルまで行っちゃうくらい」


隼「それは深すぎ！笑」





今まで言ってこなかったけど
僕は正直、恋とか愛とかしょうもねぇんだよって思ってる派。

Aの事が好きだなんて真っ赤な嘘。
こう言えば、隼は焦るかなって思ってついた嘘。



恋って何？
愛って何？



アイシテル の言葉なんて、道具にしか思えない。
世の中の男はみーんなそう思ってるはず。

あ、隼は違うよ？あいつは本気でAの事を愛してる









心の底から愛してるなんて思える人が
これから先現れるかな？

いつか現れたら、愛してると言ってみたいな


上辺じゃない、本当の愛してるを。





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