検索窓
今日:7 hit、昨日:8 hit、合計:7,540 hit

心から ページ3

.



Aside




しばらくして、警察が店に来た
座り込んでいた萌先輩の顔は
涙でぐちゃぐちゃだったけど
私の横を通り過ぎる時に
いつか必ず殺してやる って言われた

前までの私なら、怖くて仕方なかったかもしれないけど
今の私にはこんなにも沢山の人がいるから
安心できるの


店には私と臣だけにしてもらって
お兄ちゃん以外のジェネのみんなは
まだ仕事があるみたいだから戻ってもらった
店の外には、お兄ちゃんと翔吾くんだけ

私の前にいる臣の顔は
やっぱり見るのが辛いくらいひどくやつれていた




『……臣、』


臣「…久しぶり、A。元気だった?」


『…なんでこんなに、やつれて、、ご飯食べてないでしょ?ダメだよ、ちゃんと食べなきゃ、』


臣「なんでAが泣いてんの、笑
俺なら大丈夫だから、はやく帰んなきゃ。な?」




…無理して笑わないでよ
私と付き合ってた時はそんな顔しなかったのに
なんで?いつからそうなってしまったの?

私の選択は間違っていたの?
私は臣と付き合っているべきなの?


…ううん、違うよ
私がしなきゃいけないのは、それじゃない
ちゃんと伝えるんだ、私の想いを




『…臣、私ね?ずっと怖かったんだ。』


臣「…A?」


『私が臣なんかと付き合ってちゃいけないんだってずっと思ってた。でも、そんなこと感じさせないくらい臣は私に優しくしてくれた。すごく、嬉しかった。
…でもその優しさが辛い時もあった。

…別れようって言った時の臣の顔、今でも忘れられないくらい、脳裏に焼き付いてる、、
今でも臣の事、大好きなんだよ、?


…でもダメなの。離れなきゃいけないの。
…臣?これが最後。私の想い、聞いてくれる?』




私の目を見て、しっかり向き合ってくれてる
目に涙を溜め込みながら、ちゃんと。




『……貴方の事を、心から愛していました。』


臣「_っ、A、、」


『こんな私を愛してくれてありがとう…さようなら。』




私はそう言って、席を立った
最後は笑顔で別れたかったから、臣の顔を見て
優しく微笑んでから店を出た


外には、翔吾くんしかいなかった
ボロボロと泣いてる私を見て
一言も言わずに手を握ってくれた

…ごめんね、翔吾くん








…さようなら、大好きだった人





.

痛いほど→←どれだけの人を



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (9 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
46人がお気に入り
設定タグ:小森隼 , 岩谷翔吾
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

さくらんぼ(プロフ) - ®?さん» お返事遅くなりすいません!期待に添えるように書いていくつもりですが、、笑 いい感じにその期待を裏切っていくかも知れませんよ??笑 これからも読んでくださると嬉しいです!! (2018年10月3日 19時) (レス) id: 883f9fddcc (このIDを非表示/違反報告)
®?(プロフ) - 翔吾くんオチ希望だったので今の感じが嬉しいです(;_;) (2018年9月23日 22時) (レス) id: 9064d531a4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:さくらんぼ | 作成日時:2018年9月22日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。