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答えを教えて ページ20

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Aside



ベッドに沈ませていた体を起こして
誰も居ない家から出た
…一人で歩いている間も涙は止まらなくて
はーくんに会いたくて仕方なかった

はーくんが家に居るっていう保証なんてないけど
でもあのまま家に居るよりマシかなって思ったから


はーくんの家に着いてインターホンを押したけど、
やっぱり反応は無くて。
帰ろうかなって思ったけど、このまま帰れる自信は無かったからはーくんの部屋の前で座り込んで待ってた



…どうしても、翔吾くんには会いたくなかった
もうこう思ってるって事は、
私はもう翔吾くんの事は…

この先は声に出したらいけないと思った
だって、出してしまったら全てが壊れてしまうから。
何の為にお兄ちゃんに沢山してもらったの?
私から翔吾くんを振ってしまったら、全てが台無しになってしまうでしょ?





だから、私の気持ちはハッキリしていても
絶対に心の中に留めておくの。

それがどんなに、苦しくても。







あれから何時間過ぎただろう?
少しずつ冬に近付いてきているこの季節は
どんどん肌寒くなってきた頃。

それと同時に、人肌恋しくなってきたなあ



今までなら、私が 寒い と声に出す前に
翔吾くんが私を抱き締めてくれたり、
自分の付けていたマフラーを
黙って私に巻いてくれたりしてたなあ、
…今年もしてくれるのかな?








…ああ、もうわかんないや

自分が誰を好きなのかも、
誰が私を心から想ってくれているかも。


誰か私に、答えを教えてください。





また涙が零れそうになったから
瞳を閉じようとしていた時、

聴きたくて仕方なかった大好きな声が
私の上から聞こえた。








隼「…A?」


『…はーくん、、』


隼「何してんのこんな所で…!鼻も赤くなってるし、何時からここに居た?」


『…わかんない、』


隼「手冷たくなってる、とりあえずおいで」




はーくんは私の冷えきった手を
優しく包み込んで部屋に入れてくれた

玄関に入った途端、不意にはーくんが私を抱き締めた




私の心がふわふわしてて
はーくんの優しさに包み込まれる。

はーくんの暖かい心に包まれて、
私も溶けて無くなればいいのに。




そしたら誰も、傷付かないのに。





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さくらんぼ(プロフ) - ®?さん» お返事遅くなりすいません!期待に添えるように書いていくつもりですが、、笑 いい感じにその期待を裏切っていくかも知れませんよ??笑 これからも読んでくださると嬉しいです!! (2018年10月3日 19時) (レス) id: 883f9fddcc (このIDを非表示/違反報告)
®?(プロフ) - 翔吾くんオチ希望だったので今の感じが嬉しいです(;_;) (2018年9月23日 22時) (レス) id: 9064d531a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくらんぼ | 作成日時:2018年9月22日 21時

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