マーガレット.４【 隼×翔 】

上手くいかない ページ18

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亜嵐side



今日は珍しくAが仕事について行かない
って言ってきた
昨日もなんか帰ってきた時から静かだった
というより、悲しそうだった

隼が家まで送ってくれた時に
襲われた話を聞いたから、その話かなと思ったけど
隼もなんか様子がおかしかったから
たぶんまた何かあったんだろうな、、



仕方ない、またお兄ちゃんが
可愛い二人の為にお節介してあげましょう



事務所に着いて、今日のスタジオに向かった
中に入ると一人で踊っていた隼
まだ集合時間前なのに、今日は早いな




亜「隼、おはよ。今日は早いな〜」


隼「うっす、なんか目覚めちゃって笑」


亜「単刀直入に聞くけど、昨日Aとなんかあった？」


隼「単刀直入すぎでしょ、笑」




一瞬で隼の顔が強ばったから
俺の質問の答えは、イエスだな
…ったく、なんでこいつらはそんなすぐに気まずくなるんだよ、、

何がそんなにお前らを引き離してる？




亜「で？今回は何があったの」


隼「…僕が好きって言ったら、Aが泣いて、その後にAも好きって言ってくれたけど、」


亜「……ん？ちょっと待って、え？Aが好きって言った？」


隼「…うん。ほんとに好きなのははーくんなのに、なんで私達は結ばれちゃいけないの？って、大泣きしながら言われて、そのまま帰ってきたからなんか、、」


亜「…ごめん、今回のは頭がついて行かない、、」




何こいつら、いつの間にそんな会話してんだよ
てかAが隼の事を好きって？
好きなら告白すればいいのに、

…あー、絶対Aは
誰かを傷付けるのは嫌だから とか言ってそう
それで自分の想い閉じ込めてんだろ？


…ほんとにあいつバカだな




亜「隼、お前はどうしたいと思ってる？」


隼「…翔吾から奪いたい、って言いたい所だけど、決めるのはAだからAの想いを尊重したい」


亜「そこだよ、お前らが結ばれない理由。お互いが優しすぎるんだよ。」


隼「どういうこと？」


亜「Aは隼と翔吾を傷付けない為に。お前らが臣さんのようになってほしくないからだろうな。
隼はAの事を考えすぎてるから、お互いが自分の気持ちを押し殺してんだよ」


隼「…わかってんすよ、、」




そう言って俯いた隼

お前らの問題だから俺はこれ以上何も言わないけど
大好きで、大切な二人だから頑張ってほしいな



付き合いたいと思うだけで
なんでこんなにも上手くいかないんだろう？

なんでそれが、Aと隼なんだよ…





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