マーガレット.４【 隼×翔 】

そんな関係 ページ13

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隼side




隼「A、「っしゃ、リハ再開するか〜」っ、」


『…はーくん、ダメだよ、』


隼「…え？」


『＿っリハ、頑張ってね！ここで見てるから！』




壁際に行こうとしてる後ろ姿に向かって
A、そう言いかけた声を抑えた
…だってAの顔が、見た事ないくらいに
悲しそうで、苦しそうで、消えてしまいそうだった

今の顔を見て、呼べるわけがない
僕なんかが呼んじゃいけない


…きっとAは、僕の気持ちに気付いてるから。


同情なんかで優しくされてるなんて思わないよ
Aの本心の優しさに触れたことしかない
むしろAは同情なんかで優しくできないと思う




裕「隼いい加減 集中しろ、」


隼「っごめん、」




リハ中にそんなことを考えていたら、裕太くんに怒られた
集中してないの丸わかり？
…ああ、ダメだな。今日はもう無理だ。
Aが居たら余計に考えてしまう
まあ居なくても考えるんだけど。


さっきから玲於のイライラがやばい
態度に出しまくってるし
何より玲於から僕への目線がやばい
怖くて玲於の方向を向けないもん、、

…今だけは、Aの事は忘れよう
目の前に居るけど忘れよう、考えないでおこう





．





亜「今日はもう終わろっか、今日もお疲れ様」


玲「おい豚。こっち来い。」


隼「…ですよね」




亜嵐くんが リハ終わろう と声をかけたから
帰る準備しようとしてたら玲於に呼ばれた
絶対これ説教だよ、、なんて思ってたら
予想外の言葉を玲於にかけられた




玲「リハに集中できねぇくらいAの事が好きなら、告白の一つや二つくらいさっさとしろよ。
男らしくねぇな。何より笑ってねぇなんてお前らしくない。つまんねぇ。以上。」


隼「…え？説教じゃねぇの？」


玲「今日のお前ウザかったしキモかったしこれを言いたかっただけだから。
なに？説教されたいの？さすがドM。」


隼「そんなの言ってないから！…ありがとな、玲於。」


玲「…別に。」




そう言って、せっせと帰ってしまった玲於
…玲於には悩みとかあるのかな
あんなかっこいい後ろ姿だから、、ないか。

横目でAを見ると、ほのかさんと喋ってる
…あ、笑った。可愛い、、
今の笑った顔すげぇ可愛かった、









俺は、どうすればいいんだろう

Aを見れば見るほど
可愛いな って思うし、愛しいとも思う



…でも " 好き " の言葉は言っちゃいけない



僕らはそんな関係なんだよ





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