O2+：4th

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ふたりでベッドに横になりながら、
洋平さんが話し掛けてくれる言葉に返事をするのが
精一杯だった。




会社の命運が近づいている状況のせいなのか
いつものように洋平さんと話すことが出来なくて、


もしかしたら自分が思ってる以上に
今の状況を不安に感じてるのかもしれない。




いつも通りに話せないことが
洋平さんに伝わらないようにしようと思えば思うほど
ぎこちなさが増してる気がして、


いつもお喋りの止まらない洋平さんが
絶妙な間を開けながら話し掛けてくれるから、
やっぱり気を使わせてしまっているって分かって




せっかく一緒に居るのに
こんなんじゃ楽しくないんじゃないかと思うと、
そのこともなんだか申し訳ないような気がしていた。




「ねえ、Aちゃん。
ほんとに辛くて、もうダメだって思ったら
俺んとこ来ていいからね？」




・・・あ、やっぱりそうだったんだ。


付き合ってる私がこんな状況だから、
見るに見兼ねて結婚の話をしてくれた・・・。




「洋平さん・・・、」

「うん？」

「あの、私がこんな状況だから、
それで結婚なんて言い出してくれたんですね」

「違うよ。それで結婚の話をしたんじゃないよ？
元々考えてたからこの機会にって言うのもちょっと変かもしれないけど、
そういうきっかけもあるかなって思ったから話した」

「そうなんですか・・・？」

「うん、俺は本当にそうしたいって思ってるから
真剣に考えておいて」

「でも、あの私、、結婚は・・・、しないです」

「えっ！俺とは出来ないってこと？！」

「えっ！違います！」




とんだ解釈違いに、私は慌てて首を振った。




「会社がダメだからとか仕事が大変になるからとか
そういう理由でじゃあ結婚て選び方はしたくなくて、
もっと大事にしたいって言うか・・・」

「・・・ん、そっか。
そう思ってもらえるのは俺も嬉しいけど・・・」

「けど・・・？」

「辛そうな姿、あんま見たくないんだよなー」




そう言って洋平さんが苦笑う。





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