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*
翌日、心地良い疲労感を少し体に残したまま
ベッドから抜け出したのはお昼も近くなった頃。
ブランチと呼ぶには遅い食事を済ませて、
Aちゃんが淹れてくれたコーヒーを片手に
ソファへと移った。
VIPの次の日はオフって分かってたから、
前々から久しぶりに映画でものんびり見ようと
決めていた。
撮りためていた映画がたくさんあるし、
それを一日中鑑賞しながら
隣にはAちゃんとか至福の休日なんですけど！
さあ、満喫するぞ！
今日一日で何本見れるかな？
そんなことを考えながら
どさりとソファに腰を下ろして、
今日は一日まったり、なんて思ってたのに。
Aちゃんがさっきから忙しなく
行ったり来たりを繰り返している。
用事を済ませて俺の隣に座った彼女が、
またすぐに立ち上がろうとしてその腕を掴んだ。
「Aちゃん、さっきからなにしてんの？」
「あ、えーと、お洗濯とか、してます」
「洗濯？そんなの回すだけで大丈夫でしょ？」
俺がそう言うと
彼女は決まりの悪そうな顔をして
「あの、・・実は洋平さんがリハーサルしてる時
自分の買い物に行くのに夢中になっちゃって。
洗濯はしたんですけど乾かすの忘れてて・・・」
そこに昨日のVIPで汗だくになった洗濯物が
放り込まれて、
もう一度全部洗うハメになって、
大量の洗濯物が発生した。
と、いうことらしい。
「そんなにいっぱい？一回で済まないの？」
「タオルとか多いんで、分けようかなと思って」
えー、
そんなことしたらますます時間が掛かって
全然ゆっくり出来ないじゃん。
*
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作者名：叢雲
| 作成日時：2018年9月1日 0時
