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*
「うそ、じゃあなんで困った顔してんの」
「洋平さんのお喋りが止まらないから、
いつ言おうかなってタイミング計ってました」
あー、なんだ。そっちか！
俺だけひとりで盛り上がって
すっかり引かれちゃってるのかと思った。
「ふはっ、ごめん。
めっちゃテンション上がっちゃった。
じゃあ決まりでい？」
「はい」
返事をしながら彼女がふふって笑って。
「ん？なに？」
「いえ、洋平さんそういうこと言う人だと思って
なかったから」
「えー、なんでよ？
一緒に住みたいって話もしたのに」
「あー、それはそうですけど」
でも、そう言われると確かに
「今まではあんまりそういうこと言ったことないかな」
「ですよね？
そういうイメージなかったですもん」
「え？いや、ちょっと待って？
思ってたイメージと違うって言っても遅いよ？」
「え？なにがですか？」
「イメージと違うからやっぱりお付き合いできませんとかは、
今さら過ぎて受付致しかねますけど？」
「え、なんですか、それ！笑」
「そんなこと言いませんよ！」って
彼女が笑って。
夏はフェスとかあっていつも楽しみにしてるけど
今年はAちゃんの長期のお泊りも決まって
ますます楽しみになった。
・
それが今から遡ること１ヶ月半前のこと。
そして今日、
限定ライブを開催するこのライブハウスに
彼女が直接来ることになっている。
俺としては本当はライブ前の土日から来てもらって
少しでも長い間一緒に居たいなって
思ってたんだけど。
まあそこは俺も大人だからね、
多少の遠慮をしたわけで。
待ちに待ったAちゃんの夏休み。
これから毎日一緒にいれるのかと思うと、
ほんとに楽しみでしょうがない。
*
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作者名：叢雲
| 作成日時：2018年9月1日 0時
