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*
「洋平さん、おはようございます」
「・・・んー、・・・は、よ、」
Aちゃんの夏休みが始まって
俺の家に遊びに来てくれて、
目覚ましを掛けなくてもいい日がやってきた。
「ん、・・Aちゃん、」
「どうしました？」
眠気眼のまま、彼女に腕を伸ばしたら
体を近づけてきてくれるから
その腕を掴んでベッドの中に引きずり込んだ。
「きゃあ！洋平さん！？なにするんですかっ」
「んー？おはようのちゅう。」
ちゅって軽く音を立てて、短く口唇を重ねる。
「・・・」
「なに？焦った？」
「だって、急に引っ張り込むんですもん」
「俺、そんなに節操なくないですけど？」
「・・・イマイチ信用できません」
「ふはっ、なにそれ！ひっど！」
彼氏が信用できないってどういうことよ！？笑
それでも焦るAちゃんを見て笑いながら
目覚めるのは幸せで
「Aちゃん、よく起きれたね？
昨日のライブで疲れてなかった？」
「洋平さんこそ疲れてませんか？」
「んー、俺、まだ寝れる」
一度起こした体を、ぱたっとベッドに横たえると
Aちゃんが慌てて起こしてきた。
「洋平さんっ、二度寝はだめですよ」
そう言いながら、俺の体を揺すったり
腕を引っ張って起き上がらせようとしたりして
必死になってるけど。
だけど、これだけ体格差があるんだから
どれだけ頑張っても起こせないと思うけどね笑
「やだー、まだ眠いー」
「ダメですよー、朝ご飯も出来てますから」
「えー、どーしよーかなー」
「どーしよーもこーしよーもないですっ！
起きてください！」
こうしてAちゃんが構ってくれるのが楽しくて
布団の中でぐだぐだを繰り返した。
*
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作者名：叢雲
| 作成日時：2018年9月1日 0時
