苦しゅうない ページ8
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ソファから降りて、わたしの膝の間に頭を置いてテレビを見てるくつろぎの神、ミンギュ。
この距離感の詰め方は、並の人間には無理だ。
「Aさんは好きな人いないの？」
「好きな人ねえ、しばらく…」
「いない？」
「…んー、目の保養はいるかな」
んはは、ってやたら大きい声で笑うと「なにそれ」って、こっちに顔を向けずに宙を手探りしてる。
ぱし、とわたしの手に触れて、それをミンギュの頭に置くと、何も無かったように「目の保養はナシだよ」って続ける。
ミンギュの、柔らかくてしっかりした髪に置かれたままの手は一体…？と疑問に思うも、軽く撫でると「よし」って言ったから、これが正解なのだろう。
半ば強制的に手を持ってかれたけど、犬を撫でてるみたいで、結構落ち着くかもしれない。
「同じ会社の人？」
「ううん、カフェのバイトの子。ミンギュくらいだから大学生だと思う」
「えー、じゃあ俺でいいじゃん」
「ミンギュも癒しだよ」
そう言うと、体をねじって嬉しそうに顔を向けてくるから、前髪をかきあげるように撫でると、「知ってるけどねん」って、歯を見せてかわいい笑顔を浮かべる。
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しばらく、ミンギュの髪に触れる手を動かしていたら、かくん、と膝にミンギュの頭が傾く。
「眠いの？」
「ん、眠いかも」
「お風呂入っちゃいな」
「もうちょい、やってて、それ」
あ、今のちょっと、母性に響くじゃないか。
これは一人暮らしの彼氏なしの生活では体験できなかっただろうな。
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an - あ〜信じられんくらい大好きです。文章の書き方がドンピシャすぎてずっとドキドキしてました。また作者様の作品が読めますように、待ってます…！ (2022年12月7日 16時) (
レス) @page45 id: aeade8b6ee (このIDを非表示/違反報告)
tyai - 大好きです〜！更新待ってます!! (2022年11月24日 3時) (レス) @page41 id: 4eebb26101 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん(プロフ) - うわーーー！！大型犬ミンギュ、、可愛すぎる、 (2022年9月10日 1時) (レス) @page38 id: 0051795449 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめまる(プロフ) - 私の好みドンピシャの作品です！！もしかしたらもう更新されないかもしれませんが待ってます！！ (2022年9月10日 0時) (レス) @page38 id: dfcab48ce3 (このIDを非表示/違反報告)
ダオ(プロフ) - 続きが気になります！また更新頑張ってください！ (2019年10月30日 0時) (レス) id: 8140470c2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：towa
| 作成日時：2019年4月14日 22時
