虚無 ページ16
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「はい、はい、失礼します。
……で、黙って出てきたんだ。最悪か」
「ミンギュの講義昼からだし起こすのかわいそうだし」
受話器を置いたミンソが、会話を再開する。
それに、ミンギュと朝会っていたら恐らく遅刻していたはずだ、と彼からのメッセージを見てため息をつく。
「なんか言ってる？」
「なんで黙って行っちゃうのって入ってる」
「ウケるね」
「…かわいいよね、ほんと」
最後はせめて、と朝ごはんを用意して、そこに“先に行きます。楽しかったよ。カギはポストに”と添えてきたからそのへんはちゃんとやってくれるはずだ。…でもちょっと、あっさりしすぎというか、冷たく感じるのかな。
昼休みにミンギュに電話をかけてみたけど、出なかった。
…でも、もう他人だもんなあ。
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それから、4日。ミンギュからは特に折り返しの電話やメッセージはない。
やけに部屋が広く、静かに感じるようになってしまったし、話す人も家にはいない。唯一、食事は以前よりまともになった。
あれ、ミンギュが来る前ってわたし、何してたっけ？
「心配してやれっつーから来ました。大丈夫ですかあ？」
「ヤレヤレ感丸見えなんだよ」
最近は謎の虚無感にボーっとしていたからか、ミンソは「イケメンと酒でも飲みな」となぜかジョンハンを回してきた。
ジョンハンの顔には「なんで俺が」と書いてある。…気がする
「…いやほんと、わたしは大丈夫だからさ…」
「ここまで来て何言ってんの、いいんだよ俺も飲みたい気分だったし。寂しいって顔に書いてあるし」
くるくるとネームカードを束にして、カバンにしまったジョンハン。なんだかんだ優しいよなあ、なんて思った。
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an - あ〜信じられんくらい大好きです。文章の書き方がドンピシャすぎてずっとドキドキしてました。また作者様の作品が読めますように、待ってます…！ (2022年12月7日 16時) (
レス) @page45 id: aeade8b6ee (このIDを非表示/違反報告)
tyai - 大好きです〜！更新待ってます!! (2022年11月24日 3時) (レス) @page41 id: 4eebb26101 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん(プロフ) - うわーーー！！大型犬ミンギュ、、可愛すぎる、 (2022年9月10日 1時) (レス) @page38 id: 0051795449 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめまる(プロフ) - 私の好みドンピシャの作品です！！もしかしたらもう更新されないかもしれませんが待ってます！！ (2022年9月10日 0時) (レス) @page38 id: dfcab48ce3 (このIDを非表示/違反報告)
ダオ(プロフ) - 続きが気になります！また更新頑張ってください！ (2019年10月30日 0時) (レス) id: 8140470c2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：towa
| 作成日時：2019年4月14日 22時
