寂しいのは ページ13
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22時を過ぎた頃、これ以上は迷惑だからと、ソクミンくんが立ち上がって、あとの2人も「寂しい〜〜」とか言いながらも続く。
ミンギュは パーカーの裾から手を入れてお腹を搔きながら、「おー」って返事と一緒に大あくび。
1人1人が、靴を履くとわたしにお礼をして外に出る。ミョンホくんの靴は、男子大学生の流行りとか好みを知らずともすごい高いんだなと思った。
「帰り道わかんないほど酔ってないよね？特にソクミン心配なんだけど」
「だいじょぶ。ミンギュもありがとう、新居でもちゃんと起きなよ」
ソクミンくんに、「うるせ」って返すこの男子大学生感、結構良いな…。ここにいるときはずっといい子だし、この子なりに気を使ってたんだなあ、と思う。
「来週から新メニュー始まるんで、よかったらこれ」
「え、え！嬉しい、ありがとう！…いいんでしょうか…」
「いろいろ、お礼です」
最後に靴を履いたジュンさんが、バイトしてるカフェの1000円分のカードをくれた。カフェのファンとしても嬉しいのに。
「ミンギュ、あったかくして寝るんだよ。じゃあ、おやすみなさい、また。」
「バイバイジュニヒョーン」
「おやすみなさい」
ドアが閉まって、出入りで変なスペースのできた玄関の靴を揃える。
にしても、ジュンさんの言葉を噛み締める回数が、今日は多いな。
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「よし、片付けよう」
「ヌナ」
「…なに？」
もう知らない人でもないし、呼び方にいちいち反応するのは諦めた。
「目の保養ってジュニヒョンだ？」
「わたしそんなこと言ったっけ、覚えてないよん…」
「俺じゃなくて、ジュニヒョンが一人暮らしの手続き躓いたらよかったのにね」
「……ミンギュ、そういうこと言わない。ミンギュが来てくれてよかったよ」
ミンギュの顔に、わかりやすい“喜び”が現れたけど、どうにか崩そうとしたのか、変に唇を曲げてみせる。
わかりやすすぎて笑うと、前髪をくしゃっと掻きながら「悔しいけどそれは素直に嬉しい」って、ミンギュも笑って、
「もっと素直に言うとね」
「うん、言いな言いな」
「ちょっと、寂しい」
少し目にかかる前髪の影。なんだか泣きそうになってしまった。
ミンギュには、何もしてあげられていないのに。
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an - あ〜信じられんくらい大好きです。文章の書き方がドンピシャすぎてずっとドキドキしてました。また作者様の作品が読めますように、待ってます…！ (2022年12月7日 16時) (
レス) @page45 id: aeade8b6ee (このIDを非表示/違反報告)
tyai - 大好きです〜！更新待ってます!! (2022年11月24日 3時) (レス) @page41 id: 4eebb26101 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん(プロフ) - うわーーー！！大型犬ミンギュ、、可愛すぎる、 (2022年9月10日 1時) (レス) @page38 id: 0051795449 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめまる(プロフ) - 私の好みドンピシャの作品です！！もしかしたらもう更新されないかもしれませんが待ってます！！ (2022年9月10日 0時) (レス) @page38 id: dfcab48ce3 (このIDを非表示/違反報告)
ダオ(プロフ) - 続きが気になります！また更新頑張ってください！ (2019年10月30日 0時) (レス) id: 8140470c2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：towa
| 作成日時：2019年4月14日 22時
