大型犬入門。

の場合は ページ36

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たまたま集まった居酒屋、兼ダイニングで、なんたる偶然、ミンギュのお友達のソクミンくんが働いてて、声をかけてくれてやっぱりいい子だな、と思ったりした。ミンギュは今日は家にミョンホくんを呼んでゲームをしてるらしい。









「で、なんかあったの？」







部署交流の飲み会中、特定の話題で他の人たちが盛り上がっている中、ジョンハンが口を開く。







「いや、まあ、...」

「珍しいよね、別に彼氏欲しそうな感じでもないじゃん。むしろいらないでしょ」

「んー...なんか、あるじゃんそういう時。ジョンハンもあるでしょ？」

「ない」



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”もったいぶってないで早く言えよ”なジョンハンのオーラに、いや実際口に出してもいたけど、ここに参加しようとしていた経緯を説明した。





「しょうもないわね」

「そうですよね」

「そんで、来てどうよ」







他部署の男性も来てて、みんな優しくて爽やかだし
連絡先を交換したり、それなりに話はして、楽しいけど

やっぱりどこかで、ミンギュの笑った顔はこうだったな、とか

これ好きそうだなとか、家にいたときにはこのドリンク作ってくれたな、とか






「…ミンギュがいいって、なる…」

「はい終了。意味ないからこんなことしたって」

「おっしゃる通りです…ごめんね、連れてきてくれたのに」

「いいよ、帰るか、お前帰ったらつまんないし」








やっぱりあなたは天使だよジョンハン。

せっかくだしあと少しいようかな、と思ってた矢先、ドアの開く音と共に出口の方を見たジョンハンは、少し固まってからニヤニヤし始める。

なに、と聞くと『いやあ今夜は楽しくなりそうっすわ』と。なんなんだ。







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なぜか距離を少し詰めてきたジョンハンから、女の子みたいな香りがする。

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