大型犬入門。

理由もないけど ページ33

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「助けてください」

「ワッツ」







体調復活。全快なはずなのに、ぐるぐる頭の中が忙しくて、少し苦しいもんだから
困ったときの友頼み。







「出会いがある場所ついてきてくれないかな」

「は？」

「とりあえず」

「…彼氏欲しがってたっけ？」

「色々あんのよ...」








休み明け早々、これ。
眉間に皺を寄せ、怪訝な顔のミンソ。




ミンギュくんがいるじゃない、と言うとミラーを持ち、リップを塗りなおしてる。

そうなの、そのミンギュが個人的に問題なの。



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絶対、好きになりかけてる。

というかあの距離の詰め方がおかしいって。

他の男性をあんまり知らないから、急に接近したミンギュに傾いてるんだって、思って。








「嫌い？」

「いや...かわいいよ、ミンギュは」

「いいじゃん」

「ダメじゃん！」

「なんでよ」







ミンギュをダメな理由も、思いつかないけど

好きになったらダメな気がする。だってあんなきらきらしてるし、大学生だし



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「なに、喧嘩してんの」







部署の雰囲気がふわっと変わったなー、と思えば、営業のジョンハンが来てたからか。







「なんかAが飢えてんの」

「いや飢えてるわけじゃ...あ、ジョンハンその顔やめな。歯ぁ食いしばれ」

「グーにすんのやめろよ。彼氏欲しいってこと？」

「...ちょっと身の回りに置いときたい」

「最低か」







　語弊。

これは今身近なのがミンギュだから、1人の影響を強く受けちゃってるだけ。

なんて言うのかな、って言い方を考えてたら、『今日飲み会あるらしいけど来れば』ってジョンハン。







「行きます！」







男性はミンギュだけじゃないんだから。

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