大型犬入門。

男の子の理性 ページ31

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ベッドに入ってきたミンギュに、平然を装うだけでも大変だった。







「…付き合っ、て、るみたいだね、これ」

「…そう？」







それに追撃するように、優しい低い声で、なんともなさそうに、そんなこと言う。

ミンギュくらいの男の子は、多分言い慣れてるんだと思う。

実際、わたしが学生の頃も、ちょっといい感じの男の子にそんなこと言われた時は、舞い上がってたものだ。









「ミンギュは優しそうだね」

「え？」

「付き合ったらちゃんとしてあげられそう」








ミンギュの髪にただ触れただけの手は、いつの間にか握り返されていた。熱が集中する。



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「…俺そんなちゃんとしてないよ」

「そうなの？」

「結構すぐ理性飛びそうになるし」

「大学生なんだから飛ばせる時飛ばしておかなきゃ」







そう言うと、ミンギュは呆れたのか大きくため息をついて、「わかってなさすぎでしょ」って。







「男の子の気持ちはわかる方じゃないかもね」

「知ってるよ、痛いほど知ってる」

「失礼だな」








伸ばした脚に、横を向いた、つまりわたしに体を向けているミンギュの膝が当たる。大きい体を丸めてるんだと思うとなんだか愛おしい。

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