第31話 ページ31
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ポケットに入れた携帯の振動音で目が覚めた
画面には見慣れた番号
出ようとするとすぐに切れた
キーパッドに番号を打ち込んでかけ直すと1コールもしないうちに出る
あ『 もしもし！ 』
「 、、もしもし？ 」
『 あれ、寝起き？ 』
「 うん、まあ。仕事終わったの？ 」
『 んーん、今休憩。Aちゃんは？ 』
「 んー、今音楽室でギター練習してる。たまに音楽の先生に教えてもらってるの。」
『 お！今度聞かせてーや！』
「 絶対嫌 」
バンドマンの前で弾き語りするとか無理すぎ
『 え〜、、、
あっごめん、もう行かなあかんわ 』
「 ん、頑張って。 」
『 ん、Aちゃんも。』
電話を切るとタイミングよく先生が入ってきた
「 何ニヤニヤしてんの 」
先「 別に〜？ていうかまた寝てたでしょ。もう帰りなさい 」
「 は〜い 」
学校を出て駅まで歩く
どこからか金木犀の匂いがする
この匂い、小学校のことを思い出すから苦手なんだよな、、、
おやつを買って帰るためにいつもの和菓子屋さんへ行くとおじちゃんが浮かない顔をしてた
「 こんにちは。いちご大福１つください。」
「 はいよ、」
「 、、何かありました？ 」
「 Aちゃん、言いにくいんだけど、、、
おじちゃん、店畳もうと思って。」
「 えっ、、、？」
「 Aちゃんとカフェ始めて、今までよりたくさんの人に美味しいって言ってもらえるようになった。それは本当にすごく嬉しいんだけど、そろそろ潮時かなって。
ほら、おじちゃんたち子どもいないし老後は田舎でのんびり暮らすって考えてたんだ。」
「 そ、うですか、、」
「 今すぐってわけじゃないから。年内、、とかどうだろう 」
「 、、、ちょっと、考えます 」
考えるって言ったってもうどうしようもないだろう
我儘に付き合ってくれたんだから私が無理矢理止める権利は無い
あ〜、、、どうしよ
高2の秋
まだ高2とはいえそろそろ本格的に進路を決めなきゃいけない
家継ぐ？いつまでできるか分かんないのに？
お義母さんに嫌味言われながら？
したいこと、、、
縁側に座ってるとラッキーが膝の上に乗ってきた
「 ラッキー、、、 」
「 ンナォ 」
もう全部めんどくさいな、猫になりたい
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さあや - このお話大好きなので続き全力待機してます！！ (2019年12月14日 18時) (
レス) id: 7e8017de48 (このIDを非表示/違反報告)
霙(プロフ) - みずきさん» ありがとうございます。最近忙しくてなかなか更新できてないですがまた読んでいただけると嬉しいです！ (2018年9月11日 19時) (レス) id: 98c394580d (このIDを非表示/違反報告)
みずき - とっても面白いです！更新頑張ってください！ (2018年9月7日 23時) (レス) id: d8092865a8 (このIDを非表示/違反報告)
霙(プロフ) - かっちんさん» そんなことを言って頂いてすごく嬉しいです、、、是非また読んでください(;_;) (2018年8月29日 19時) (レス) id: 98c394580d (このIDを非表示/違反報告)
かっちん(プロフ) - めちゃくちゃ好きです、、、このお話、、読みやすいしドキドキするし、こんなの初めてです、、、 (2018年8月28日 0時) (レス) id: 5bbb56740d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霙 | 作成日時：2018年8月21日 21時
