交わらない平行線

chapter:8 ページ9

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「うーん…」


今日も1日休みだけど、昨日よりも早く目が覚めた。


「まだ7時半かぁ」

ただ、1度覚めた目は冴える一方だったのでとりあえず起き上がる。

昨日の夜もあまり眠れなかったので、睡眠不足か頭が痛い。


痛む頭に浮かぶのは相変わらず遠くから見かけたえいちゃんの姿、久々に話したそら…高校の時の思い出。


私、もしかしたらえいちゃんに避けられてるのかな…？
あの時そらしか声を掛けに来なかったのも、それなら納得がいく。
そらも最後は無理やり急いで去っていったように見えたし…。



「メール…」

何となく開いた携帯にメールが1件届いていた。

そらからのメール。特に要件があったわけじゃないが、LINEのQRコードが添付されていたので保存して読み取る。

何となく、昨日会ってから少し緊張する。


Aメールありがとう。追加したよ


多分そらはまだ起きてないだろうけど、その1文だけ送る。
とりあえず朝ごはんを簡単に作ろう…携帯を置いてキッチンへ向かった。


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そらからの返事が来ないまま5時間程が経ち、お昼ご飯も食べ終えた頃。
机の上のLINEが震えた。


そらちぃおはよー!今起きた笑 追加ありがと!

そらちぃ昨日は久々に会えて何か嬉しかったよ。また時間あったら遊ばない?


遊ばない？か…
もちろん遊べるのは嬉しいけど、やっぱり緊張してしまう。


A私も嬉しかったよ。しばらくバイトないし大学も休みに入るからまたそらの暇な日があったら連絡して笑



『えいちゃんは元気？』

と打ちかけて、全て消す。

もうあまりえいちゃんのことは考えないようにしよう…



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