chapter:16 ページ17
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深夜1時を回った頃。
不意に隣から話しかけられた。
「…ごめんね、俺の我儘に付き合わせちゃって。こんな時間になっちゃった」
「っううん、全然…楽しかったし、私も話したかったし、」
「あーあ、やっぱりうちに泊まらせりゃよかった笑 俺もまだまだ話し足りないし」
「また今度、その時は着替え持って行くから笑 」
口ではそう言うけど、私もまだまだ話し足りなくて、離れたくなくて、ずっと夜が明けなければいいのに。ずっとこの時間が続けばいいのに。そう思っていた。
「じゃあこの辺で家に向かうか…」
えいちゃんは行く宛もなく走っていた車を一旦止めて、もう1度ナビに私の家の住所を打ち直そうとする。
「終わってほしくないな、」
「え？」
「え？あ、」
「何か言った？まぁそれより、住所これで合ってる？」
「ううん、何でもない…うん、合ってるよ」
「よし、じゃあ向かうか〜」
そう言ってまた車を走り出させるえいちゃんを引き留める言葉も理由も今の私には持ってないから。
せめて、信号にたくさん引っかかってくれますように。それくらいしか、今の私に願えることはなかった。
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「はい、着いたよ」
「…っわ、ごめん、寝ちゃってた…」
着いたよ、と優しく肩を叩かれながら掛けられた声に目を覚ます。
ぐっすり、という訳ではないがうとうととしたうちに少し寝落ちていたみたいだ。
もっと一緒に居たい、だなんて言いながらすやすやと寝てしまった自分に後悔。
「いいよ、やっぱ疲れたよな…連れ回してごめん。ゆっくり寝ろよ？」
寝起きではっきりとしない頭と、周りも暗いせいでよくは見えないが、その赤だけは鮮明に目に映った。
「わかりやすいなぁ…」
「何が？」
「なんだっけ…」
「寝ぼけすぎ笑 降りられる？」
「うーん…」
シートベルトに手を掛けたまま小さく欠伸をする。
離れたくないのはもちろんだけど、真っ暗で静まり返った真夜中に、2人車内で居るこの空間がとっても居心地良くて。
今日会うまでは、というか、車で送ってもらうことになるまで気まずい雰囲気だったのが思い出せないくらい穏やかな雰囲気に再び瞼が重くなる。
「おいこら、寝んな」
「痛い…」
ぺちっと軽く頬を叩かれた。
さすがに甘えすぎだなぁ…と思い、ゆっくり目を開けると、真っ暗でも顔を認識出来るくらいの距離にいるえいちゃん。
「えっ！」
「うわっ、ごめん」
一瞬で覚めた目と、お互いに弾かれたように離れる体。
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エイカ - お話の感想ではないことを書き込んでしまいすみません…。 (2018年3月28日 18時) (
レス) id: 7eb5523693 (このIDを非表示/違反報告)
エイカ - お久しぶりです！今回のお話もとてもよかったです！えいちゃんと夢主ちゃんが会ってとても嬉しいです！笑続きがとても気になります…！更新頑張ってください！話が変わりますが3/25にファンミに行きました！初めて近くでアバンティーズを見れてとても嬉しかったです♪ (2018年3月28日 18時) (レス) id: 7eb5523693 (このIDを非表示/違反報告)
雨城(プロフ) - とんでもないです！そして、ありがとうございます。エイジさんをたくさん登場させたいと思いながらも字数制限に負け、あまり書けなくて…たくさん登場させられるように頑張ります！ (2018年2月6日 9時) (レス) id: e39777545c (このIDを非表示/違反報告)
エイカ - 雨城さん» アドバイスありがとうございます。あと、今回のお話もとても面白かったです。今までえいちゃんがあまり出てこなかったので楽しく読まさせていただきました。 (2018年2月5日 19時) (レス) id: 7eb5523693 (このIDを非表示/違反報告)
雨城(プロフ) - エイカさん» 字数制限があるので、あまり詳しいアドバイスができずすみません。私でよければいつでも質問していただければ答えさせていただきます。エイカさんもお話の更新、頑張ってください！ (2018年1月17日 0時) (レス) id: e39777545c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨城 | 作成日時：2017年12月19日 23時
