. ページ8
４限のギリギリで教室に入ってきたジェイドは何やら怒っている様子だった
何かあったのかな、と思いながらトレイン先生の話に耳を傾ける
眠いやら、トレイン先生の話に小話を挟むルチウスに苦笑いを漏らしながら平和な授業を終えれば何時ものごとく
「一緒に食堂へ行きましょうか」
とはいかなかったようだ
声をかけてきたジェイドはそれはもう笑顔で、少し怯えながら頷けば手を引かれる
財布を手に食堂に行けばいつもの、フロイドにアズールがいて、俺を見るなりフロイドは一目散に駆けてくる
「久しぶりの名前！」
そういえば、俺が一方的に見ただけで会っていなかったな、と思い出す
ぎちぎちと俺を抱き締めるフロイドに少し息苦しさを感じながらも背に腕を回せば、更に力を強められる
ジ「こらこらフロイド、潰れてしまいますよ」
ジェイドのその一言で解放され、いつかぶりに四人で食事を摂った
「アズール先輩！フロイド先輩にジェイド先輩も！」
この学園に似合わない声と笑みを浮かべて歩み寄ってくる女の子
アズールは溜め息を吐きながらも少し嬉しそうに、フロイドにジェイドは何時も通りで良く分からないが
フ「小エビちゃんにアザラシちゃんじゃん、どうしたの〜？」
そのあだ名は一年少しオクタヴィネルで過ごしてきた僕にとっては、少し嫌いなもので
「知ってるか？フロイド先輩、監督生のこと小エビちゃんって呼んでるんだってよ」
「え"っ‥、小エビっていつも靱について回ってる‥？」
「まあでも見るからにお気に入りだよな‥、」
聞こえない振りをしたはずの言葉が脳内で響いて、それを紛らすように骨の付いた肉を齧る
「あれ、‥そちらは？」
俯いて肉を齧っていたはずなのに、顔を覗き込まれる
その距離感は初めての人には好まないもの
鼻を突く甘い匂いも、人間にしたら良い物なのかもしれないが俺は嫌い＿＿
慌てて椅子から立ち上がって距離を取れば態とらしく眉が垂れた
貴『‥、名前・コールマン』
「名前先輩、ですね！名前先輩は‥、チーターかなんかですか？」
貴『‥うん』
ふふん、と得意気に笑いながら告げられた問いかけに頷く
それだけ聞いて向かいに座っていたジェイドの横へと腰を下ろした監督生
隣のフロイドは俺の肉を横取りして、頬をパンパンに膨らませていた
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 887人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きゅうり - 天才すぎんか？？？好きです。続編みたいな〜((((((( (2022年5月14日 10時) (
レス) id: bfccae0caf (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - や、やだ…鼻啜りながら泣いた…監督生ちゃん悪女なのね…クルーウェル様とてつもなくかっこいいわ… (2022年3月27日 3時) (レス) @page14 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
Minori(プロフ) - あ、好きです…()前から見てたんですけどずっとコメント送れなくて…神(??)に私が送るのは少々恐れ入りますが…ぜ、是非これからも無理せず頑張ってください！！！私はこれからもひっそりと見ますのでどうか…(((( (2021年6月21日 4時) (レス) id: 34e08249b5 (このIDを非表示/違反報告)
天科(プロフ) - 本当に面白くて一気に読んじゃいました…。これからも頑張って下さい！ (2021年6月12日 21時) (レス) id: f12a0f262c (このIDを非表示/違反報告)
モモ - スキィ！面白いんじゃない？ (2021年6月12日 0時) (レス) id: 18ee1de0f6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きなこもち
| 作成日時：2021年5月26日 9時
