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時折ぶつかる肩を気にせず早歩きで外に向かう
ラウンジはこれから開店なのか、従業いんであろう生徒が会話に華を咲かせていた
漸くラウンジの外に出てほっと息を吐いた
避けていた人に会うのはこんなにも勇気がいるものだったのか
たった一日でこれか‥
と、小さく溜め息を吐きながら、サバナクローへ行くための準備をしようと寮の方へ足を向ける
こぽこぽ、と聞こえる水の音をかきけすようにして足音をたてて歩きついた部屋にほっと胸を撫で下ろした
扉を開ければいつもないはずの姿がそこにあった
「ああ、おかえりなさい」
そう言っていつものようにカーテンを閉めるジェイド
気まずさを覚えながらもただいま、と返したあと部屋に入った俺は少し大きい鞄に下着やパジャマを詰めていく
ジ「‥、お出掛けですか？」
貴『‥うん、』
ジ「そんな大荷物で‥一体何処へ？」
貴『‥‥、レオナのところ、』
.
『レオナのところ』
そう言われて目を見開いた
一年の半ば頃、サバナクロー寮がオクタヴィネル寮唯一の獣人を狙っているそんな噂を聞いたことがあった
同室と言うこともあり仲良くなっていた僕たちは、とられるもんかと日々名前も離れることなく過ごし、そんな噂を消すほどには一緒にいたつもりだ
お陰で名前は今でも僕たちのお気に入り、なんて言われている
それがどうだ、僕たちの知らないところで手を出したライオンに横取りされそうになっているこの状況に思わず手を握りしめた
そんな僕のことなんて露知らず、今朝から様子のおかしい名前は着々と用意を進めている
ジ「‥僕、何かしましたか？」
そう問いかけてみれば用意をしていた手を止めた
ほんの数秒して、振り返ることなく左右に首を振った名前は準備を再開する
「行かないで欲しい‥、と言えば、行かないでくれますか」
なんて、本心を小さく呟いても獣人の彼には聞こえているんだろう
驚いた様子で振り返った名前は何とも言えない表情で僕を見詰めた
三日ぶり‥いや、四日ぶり？にしっかりと見たその顔は少しやつれていて、近いのに遠い気がして悲しくなった
ジ「‥なんでもありません、楽しんできてください」
貴『‥、‥ありがとう』
ジ「‥いえ、」
そのあとはただ、名前の準備する音が部屋に響いた
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きゅうり - 天才すぎんか？？？好きです。続編みたいな〜((((((( (2022年5月14日 10時) (
レス) id: bfccae0caf (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - や、やだ…鼻啜りながら泣いた…監督生ちゃん悪女なのね…クルーウェル様とてつもなくかっこいいわ… (2022年3月27日 3時) (レス) @page14 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
Minori(プロフ) - あ、好きです…()前から見てたんですけどずっとコメント送れなくて…神(??)に私が送るのは少々恐れ入りますが…ぜ、是非これからも無理せず頑張ってください！！！私はこれからもひっそりと見ますのでどうか…(((( (2021年6月21日 4時) (レス) id: 34e08249b5 (このIDを非表示/違反報告)
天科(プロフ) - 本当に面白くて一気に読んじゃいました…。これからも頑張って下さい！ (2021年6月12日 21時) (レス) id: f12a0f262c (このIDを非表示/違反報告)
モモ - スキィ！面白いんじゃない？ (2021年6月12日 0時) (レス) id: 18ee1de0f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこもち
| 作成日時：2021年5月26日 9時
