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「来いよ」
もう一度告げられたその言葉に思わず怯んでしまう
逃げようとすれば肩を掴まれて、少し浮いた腰をまた地面に戻す
レ「俺がずっと側に居てやる」
その言葉は今の俺に十分すぎるものだった
例え嘘であったとしても、俺の心を暖めるのには十分
しかし脳内でちらつく彼らの顔は何の意味があるのか
バカな俺には到底理解できない
レオナの誘いは甘味のように美味しそうで、思わず釣られてしまいそうになる
けど此処で乗ってしまえば、俺はもうこれから先ジェイド達との関係を修復できることはないだろう
修復する意味なんてある？
なんて声が聞こえる
監督生を囲む三人の顔、嬉しそうにはにかむ当人
「なに、すぐにとは言わねぇ。外泊届けでもだして、ちょっとの間泊まりにでも来れば良い」
気分転換だ、気分転換
レオナのその言葉に小さく頷けば本鈴が鳴る
俺達は腰を上げることはなく、どちらからもなく地面に転がった
.
放課後、ラウンジの準備中に呼ばれvipルームに来た
依頼ではない、とは聞いたが早く準備をしなければならないのにと少し苛つく
ノックも無しに開けられた扉から現れたのは、今朝一緒に登校することもなかった名前だ
ア「ああ、名前ですか‥、‥今日会うのは初めてですね」
貴『‥うん』
交わることのない目線に少し違和感‥、いや違和感は朝からあるが
心成しか垂れている耳に首を傾げながらも、差し出された紙にぎょ、と目を丸めた
ア「‥サバナクロー寮に友人でも？」
小さな頷きに溜め息を吐いた
名前と心の距離が遠くなったような気がしてならない
ア「‥わかりました。楽しんできてください」
彼の友好関係を縛るつもりはない
其の紙を引き出しに入れながらちらり、名前に目をやれば交わった目には悲しみの色が浮かんでいた
ア「？‥どうしたんです？」
そ、と手を伸ばしていつぶりかの頭に触れてみれば面白い程に肩を跳ねさせた
「あずーる〜〜」
僕を呼ぶ声が聞こえて、触れたばかりのその手を離せば名前は慌てて部屋を出ていった
その行動にまた首をかしげながら、怠そうな足取りで入ってきた長身に目を向ける
フ「名前、来てたの？」
ア「ええ」
フ「なんだって？」
ア「サバナクロー寮への外泊届けを受け取りました」
フ「はぁ？！」
.
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きゅうり - 天才すぎんか？？？好きです。続編みたいな〜((((((( (2022年5月14日 10時) (
レス) id: bfccae0caf (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - や、やだ…鼻啜りながら泣いた…監督生ちゃん悪女なのね…クルーウェル様とてつもなくかっこいいわ… (2022年3月27日 3時) (レス) @page14 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
Minori(プロフ) - あ、好きです…()前から見てたんですけどずっとコメント送れなくて…神(??)に私が送るのは少々恐れ入りますが…ぜ、是非これからも無理せず頑張ってください！！！私はこれからもひっそりと見ますのでどうか…(((( (2021年6月21日 4時) (レス) id: 34e08249b5 (このIDを非表示/違反報告)
天科(プロフ) - 本当に面白くて一気に読んじゃいました…。これからも頑張って下さい！ (2021年6月12日 21時) (レス) id: f12a0f262c (このIDを非表示/違反報告)
モモ - スキィ！面白いんじゃない？ (2021年6月12日 0時) (レス) id: 18ee1de0f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこもち
| 作成日時：2021年5月26日 9時
