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『レ、オナ‥』
抱き上げられた俺を嘲笑うかのように見つめる彼は、何だか少し怒っているようだった
少し身を捩らせればジェイドの力が緩み地に足をつけることが出来た
ｺﾞｰﾝ,ｺﾞｰﾝ
昼休み終了の予鈴が鳴り響き、授業に遅れたことのないジェイドははっとしたように俺に目をやった
ジ「教室に戻らないと」
レ「誰がこんな顔のやつを授業に出すんだ？」
ぴり、とした空気が漂うなか、四つの目が俺を見詰めた
ひりひりと痛む目元はきっと擦りすぎたからだろう
ジェイドは少し眉間に眉を寄せる
捕まれた腕を引かれて距離が離れる
貴『ぁ、う‥また、あとで！』
.
植物園に着いてから、レオナはお気に入りの場所で俺を後ろから抱き締めたまま離さない
喉をならしていることもなく、毛繕いをすることもなく
少し不安になって後ろにいるレオナに頬擦りをすれば、時間差で喉をならしながらうりうりと顔を寄せ合わせた
『どうかした？』
そう尋ねれば腹に回された腕の力が強くなる
なにも言わないままただただ抱き締められて
ラギー君やジャック君にこんなことしているのを見たことが無いから、彼のなかで俺は大きな存在なんだろうと嬉しくなる反面
今まで一人だった彼も寂しかったのではないかと
あわよくば俺を、そんな自惚れそうになる気持ちが胸を渦巻く
「サバナクローに来い」
そう言われたことが今甦って、自惚れじゃないことを確信すれば俺はずっとレオナに寂しい思いをさせていたんだと気づく
自分の勝手でレオナを振り回して
そんな自分に嫌気がさしながら、振り返って向き合えば大きな背中に腕を回した
『レオナ』
レ「‥なんだ」
『大好き』
それ以上の言葉は必要なくて
側にいたい、そう思っても学園の面倒な手続きを彼が行うはずもないと分かっているから
無意識になる喉を気にすることなく頬擦りをする
『今年のホリデーも一緒に出掛けようね』
.
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きゅうり - 天才すぎんか？？？好きです。続編みたいな〜((((((( (2022年5月14日 10時) (
レス) id: bfccae0caf (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - や、やだ…鼻啜りながら泣いた…監督生ちゃん悪女なのね…クルーウェル様とてつもなくかっこいいわ… (2022年3月27日 3時) (レス) @page14 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
Minori(プロフ) - あ、好きです…()前から見てたんですけどずっとコメント送れなくて…神(??)に私が送るのは少々恐れ入りますが…ぜ、是非これからも無理せず頑張ってください！！！私はこれからもひっそりと見ますのでどうか…(((( (2021年6月21日 4時) (レス) id: 34e08249b5 (このIDを非表示/違反報告)
天科(プロフ) - 本当に面白くて一気に読んじゃいました…。これからも頑張って下さい！ (2021年6月12日 21時) (レス) id: f12a0f262c (このIDを非表示/違反報告)
モモ - スキィ！面白いんじゃない？ (2021年6月12日 0時) (レス) id: 18ee1de0f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこもち
| 作成日時：2021年5月26日 9時
