ロボ ページ2
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らっだぁ帝国を訪れて早5日。緑君と連携してから、情報収集は驚くべき進展を見せていた。
まず、大学の文化祭で挙動不審だった件のテロリストの身元を緑君が特定した。しかし奴を引っ捕らえるのはテロ集団の規模が図りかねていることから危険と判断し、尾行や監視のみに留めた。
そして追跡した奴が接触したことで他のテロリスト、集団のアジトも特定。アジトに設置した盗聴器から、奴らの総人数、計画、目的もある程度は想定できた。
二人して寝る間も惜しんで走り回っていたら、怒涛のスピードで事は進んだ。俺達意外と相性良いかもしれない。
ただ、忙しなくしていたおかげでゾムとの連絡がなかなかとれず、グルッペンへの報告も怠っていた。
音沙汰の無いこちらに向こうは異変を感じたのか、携帯にはとんでもない件数の着信が入っていた。
その端末に電源を入れると、画面には『AM 3:20』の文字が浮かび上がる。眠い。
「……シャオロンｻﾝ、怪ｼﾝﾃﾞﾙﾃﾞｼｮ」
「まあな。けど、『こっちの事情』として見て見ぬふりしてくれとる」
「…俺ﾉﾄｺﾊ違ｳ……！！！」
手配してもらったホテルの部屋に緑君を呼んで、情報を整理しながらかなり遅い夕食を食べる。
緑君は、テロの件について俺と連携していることを運営の人達に黙っていてくれている。だが、それについて運営の人達からの追及が止まないそうだ。申し訳なさすぎる。俺達そんな悪い奴に見える？？？
「随分進展したな。ほんまにありがとう」
「…ｲﾔ、ウチの国の問題ﾃﾞｽｼ…ｺｯﾁﾉｾﾘﾌ……」
改まって礼を言えば、緑君はつばの広い緑の帽子を深くかぶって顔を隠した。ええ、めっちゃ可愛いやん何しとんねん。
……こんな若い子が幹部か。
つくづくらっだぁ帝国のシステムは特殊で個性的だと思う。それでも豊かさが続いている大きな国なのだから凄い。らっだぁさんをはじめ、きょーさん、れうさん、コンタミさん、そしてこの緑君を支柱に。
「……ｿﾚﾊﾁｮｯﾄ違う。ﾄｲｳｶ、足ﾘﾅｲ」
「っえ、声に出てた……って、そうなん？何が？」
「運営ﾆﾊもう1人、居るから」
「ロボロ様！」
緑君の話は、ホテルの使用人の声に遮られた。使用人曰く、ゾムから電話らしい。ええ、緑君の話めっちゃ気になるんやけど……ここ逃したら話してくれなさそうな気がするんやけど……！
ちらちらと緑君と使用人を交互に見ると、二人して『早く行け(来い)』といった視線を送って来るので諦めた。とほほ……。
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ちきん(プロフ) - wtが好きなのでいつ出てくるのかワクワクして読んでます！世界観に引き込まれて、何度も読み返してしまいます！気長に更新をお待ちしていますね！ (2020年4月25日 18時) (
レス) id: 02b3f961aa (このIDを非表示/違反報告)
布巾(プロフ) - エラさん» 世界観しっかりしてますか！？ガバガバすぎないかな〜とビクビクしながら書いていたので安心しました…ありがとうございます！更新してきます！ (2020年4月4日 16時) (レス) id: b4ad646e52 (このIDを非表示/違反報告)
エラ(プロフ) - しっかりとした世界感と各キャラの思考や行動がとても分かりやすくて読んでてワクワクしました。さらなる更新を心待ちにしてます！めっちゃ楽しみです。 (2020年3月15日 23時) (レス) id: 6451d1bf62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：布巾 | 作成日時：2019年9月2日 7時
