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ゴソゴソとポケットからスマホを取り出して
慌てて画面を起動させる
『どうしたの?』
隣のマキちゃんは、それを不思議そうに見つめた
あぁ、ごめんね北ちゃん
私の目からは大粒の涙がこぼれた
『A?』
心配そうに顔を覗き込むマキちゃん
「今日…北ちゃんの命日だ…」
スマホの時計は0時10分を示していた
こうやって北ちゃんは
私の記憶から北ちゃんが消えないようにイタズラを仕掛けてくるんだね
心配しなくても、私の中にはいつだって貴方がいるのに
見上げる空には未だにスルスルと流れ続ける星
この星をたどって、北ちゃんに会いに行けたら
どれだけ幸せだろう
そんなことはもちろん出来ないけれど
離れていても近くにいるような不思議な感覚に
涙が溢れて止まらなかった
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ぬう(プロフ) - はなぶーさん» そう言ってもらえて嬉しいです…!大好きな北ちゃんを心を鬼にして星にした想いが報われます…!! (2020年1月29日 15時) (レス) id: 2f09ca37fa (このIDを非表示/違反報告)
はなぶー(プロフ) - 最後らへん涙で文字がにじんで読めなかった………とっても感動するお話をありがとう! (2020年1月27日 17時) (レス) id: 5a79669a19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬう | 作成日時:2019年6月12日 1時