32. ページ32
.
1時間半くらい経っただろうか
まだ北ちゃんからの連絡はない
もしかしてミーティング長引いてるかな?
そう思いながら待っていたら、あっという間に2時間が経とうとしている
流石に長引きすぎじゃないかと不満が募る
台所から顔を出したお母さんが、北ちゃん連絡ないの?とこちらを覗き込む
それに無言で頷くと、北ちゃんが悪いわけじゃないんだから待っててあげなさいと言われた
待ち続けること2時間と少し
玄関からバタバタとこちらに走ってくる足音
北ちゃんかな!?
そう思い開いたリビングのドアを見ると
立っていたのはお姉ちゃん
姉「はっ…はっ…Aっ…はっ…北人…」
「なに…?」
ものすごく息を切らせたお姉ちゃんに
お母さんも どうしたの? とびっくりしている
姉「北人がっ…トラックで…はっ…」
「北ちゃんがなに!?」
嫌な予感が体中を駆け巡った
姉「北人がっ…トラックにはねられて…病院っ…」
それを伝えるために走って帰ってきた姉は
気が動転してスマホで連絡するという手段は頭から消えていたらしい
私は冷静になれない頭で、スマホを握りしめたまま動くこともできなかった
.
475人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぬう(プロフ) - はなぶーさん» そう言ってもらえて嬉しいです…!大好きな北ちゃんを心を鬼にして星にした想いが報われます…!! (2020年1月29日 15時) (レス) id: 2f09ca37fa (このIDを非表示/違反報告)
はなぶー(プロフ) - 最後らへん涙で文字がにじんで読めなかった………とっても感動するお話をありがとう! (2020年1月27日 17時) (レス) id: 5a79669a19 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぬう | 作成日時:2019年6月12日 1時