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なにも答えない私の頬にそっと触れる北ちゃんの指先
『ねぇ、好き…?』
ふわりと頬を撫でながら聞かれて
ゆっくりと首を縦に2回ふった
『俺ずっと前からAしか見えてないよ
…付き合ってくれる?』
夢じゃないよね?
頬に触れる北ちゃんの指先が熱い
「わ、私もずっとずっと前から北ちゃんしか好きじゃないっ…」
精一杯振り絞って応えたら
北ちゃんの腕がスルッと背中に回った
耳元で北ちゃんの息遣いが聞こえる
だ、抱きしめられてるっ…
はじめての感覚にどうしていいかわからない私
『はぁ…やっと言えた…』
抱きしめられ北ちゃんの心臓の音が聞こえる
姉「ねぇねぇ!あのっ…ごめん。」
突然ガチャっと開いた部屋の扉から
お姉ちゃんに見られてしまった
姉「やっとくっついたんだ」
そう言ってニヤニヤ笑ったお姉ちゃんは
バタンとドアを閉めるといなくなった
『ありゃお父さんとお母さんに報告されるね』
「絶対言うね」
閉められたドアの向こうで
かすかに聞こえるお姉ちゃんの声を聞きながら
北ちゃんと目を合わせて笑った
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ぬう(プロフ) - はなぶーさん» そう言ってもらえて嬉しいです…!大好きな北ちゃんを心を鬼にして星にした想いが報われます…!! (2020年1月29日 15時) (レス) id: 2f09ca37fa (このIDを非表示/違反報告)
はなぶー(プロフ) - 最後らへん涙で文字がにじんで読めなかった………とっても感動するお話をありがとう! (2020年1月27日 17時) (レス) id: 5a79669a19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬう | 作成日時:2019年6月12日 1時