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『北人先輩やる気満々に見えるんだけど』
フェンスによりかかって呟くマキちゃん
「北ちゃんバスケだけは真面目だよ?」
『いや、いつも以上に。Aパワー?』
あははと笑うマキちゃんは
1人で行ったら色々と危ないからと付き添ってくれた
道もわかるし子供じゃないんだからと言えば
あんたが心配なのはそっちの問題じゃないと言われたけど、それ以上は何のことか教えてくれなかった
「マキちゃんもお昼一緒に食べる?」
『んーん、あたしはいいや』
気遣わなくてもいいのにと言ったって
人を気にかけるマキちゃんは私には勿体ないくらいの親友だと思う
コートに出てきた北ちゃんは
この前練習を見に行った時よりも真剣だった
『たかが練習試合なのに北人先輩かっこいいとこ見せたいんだろうね〜』
「十分かっこいいのに…」
『えっ、惚気?』
マキちゃんと喋りながら眺める北ちゃんは
好きなことをしてキラキラして、かっこよくて
ちゃんと自分の夢をもって芯があって…
何もない私には、なんだか遠い存在に見えた
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ぬう(プロフ) - はなぶーさん» そう言ってもらえて嬉しいです…!大好きな北ちゃんを心を鬼にして星にした想いが報われます…!! (2020年1月29日 15時) (レス) id: 2f09ca37fa (このIDを非表示/違反報告)
はなぶー(プロフ) - 最後らへん涙で文字がにじんで読めなかった………とっても感動するお話をありがとう! (2020年1月27日 17時) (レス) id: 5a79669a19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬう | 作成日時:2019年6月12日 1時