change 〜Another story 8〜

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「なぁユキト〜」
ユキ「なに」

皆どんどん酒が回って酔いもかなり回ってる中
いたって冷静な私と、そんなに飲んでない隣のユキ


そんなユキの元にやってきた友人がユキの肩に巻きつくと

「お前まで東京行くとか俺寂しいんだけど〜」
ユキ「あーはいはい」
「超冷てぇじゃん」

そう言ってダラダラと絡み始めた

へぇ、ユキ東京くるんだ

なんとなぁく聞こえたその会話をほんの少し頭の隅に置いたまま、私は私で仲良くしていた友達と話した


「お手洗い、いってくる」

飲みの場もだんだんお開きが近づいてきた頃、トイレに立った私

スマホを起動させてLINEの連絡先から樹を探す

A:もうすぐ終わるよ

樹:近くで待ってる

すぐついた既読に、すぐ返ってきた返信

可愛いな樹…そう思いながら鏡で前髪を直してトイレの扉を閉める


と、扉の外
壁にもたれるように立っていたユキト…

「何してんの？」
ユキ「Aに話したい事あってさ」
「なに？」


ユキ「俺Aの事忘れられてない」

「は…？」

突然のユキの、その告白に私の頭を駆け巡ったのは

さっさと席、離れればよかった

そもそも隣に座ってくる時点で、別れたかどうか濁した時点で注意しておくべきだった

その2つだけ。

その他の感情なんてまるでない

とりあえずここに2人でいたくなくて
「何言ってんの？戻ろう。あっち」

私はユキを連れて席へ戻った


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