9.Itsuki side ページ9
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Aは真っ暗な部屋でベッドに潜って泣いていた
起きてるでしょ？と声をかければ
目を開けた彼女は、聞いたこともないような低い声で なに？と。
一瞬謝ろうかためらったけど、なに？と言った後のAの目をみたら動揺が見えた
そうやって返すつもりじゃなかったんだね？
ゆらゆらと揺れる瞳は泣いたからか赤くなっていた
その瞳をまっすぐ捉えて言葉を紡ぐ
『…ごめんね？』
俺の口からその言葉が音になってAに届いたとき
彼女はびっくりしたように目を開いた
そしてダムが崩壊したようにボロボロと大粒の涙をこぼすのだ
ギュッと枕を握ったまま泣くAの横に寝転ぶ
先にお風呂に入ったんだろう
バスローブ姿のAは袖口で口元を押さえながら泣いている
包み込むように抱きしめたら、嗚咽混じりに話し始めた
「ただの嫉妬なのっ…！樹は仕事なのに、隣に綺麗な女の人がいるのが嫌だったの…ごめん、なさっ…」
『ごめんね』
「樹っ…悪くないっ…！」
ボロボロと泣き続けるAを力強く抱きしめた
『俺も普段メンバーに妬くからさ。けどなんか、嫉妬されるのちょっと嬉しい』
「なにそれっ」
『そんくらい俺のこと好きって事でしょ？』
泣き顔で笑ったAは
俺に向かってナルシスト、というと優しく唇を重ねてきた
どれくらいキスを交わしただろう
我慢できなくなった俺は、スルッとAのボディラインをなぞる
…が、反応がない
『…？A？A嘘だろ！？』
いつのまにか泣き疲れた彼女は眠ってしまい
俺はモヤモヤと煮え切らない思いで寝顔を見つめる
嫉妬させた罰だろうか？
韓国1日目、俺は初めてAに生殺しを食らった
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ぬう(プロフ) - 彩華さん» いつのまにか長編になってしまってるから読むの大変でしたよね！？最初から読んで頂けたなんて嬉しすぎます！！！頑張って樹君とイチャつきまくるので懲りずにお付き合いください(^^) (2019年7月30日 23時) (
レス) id: 1bdd3ad000 (このIDを非表示/違反報告)
彩華(プロフ) - 最初から一気に読んでしまいました！！もう発狂発狂発狂です（笑）いっちゃんかっこよすぎます〜！！！これからも更新楽しみに待ってます！ (2019年7月29日 16時) (レス) id: 303c26c9ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬう
| 作成日時：2019年7月17日 14時
