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布団に潜り込んだものの、眠れるわけもなく
何してるんだろう自分…
そんな思いがグルグルと頭をめぐる
樹の1番の理解者であるべきなのに
仕事に嫉妬して馬鹿みたい…
溢れた涙がそのまま流れて枕に染みた
完全に自己嫌悪だ
ボロボロと流れていく涙は枕をどんどん濡らしていく
ごめんね…樹…
そう思った時、ピピッとカードキーで部屋が開く音
樹が忘れ物でも取りに来たのだろうか?
合わせる顔がないと思った私は寝たふりをした
ぱちっと電気がついて明るくなった室内
ゆっくりと、私のベッドサイドに近づいてくる足音
忘れ物じゃないの…?
そう思いながら目を固く閉じる
ギシっとスプリングが軋む音
樹が私のベッドに座ったんだ
そのまま、顔までかけていた掛け布団を胸元まで引き下げられた
指で私の涙を拭う樹は、ふぅっと小さく息を吐く
『A?起きてるでしょ?』
その言葉にゆっくり目を開けた
「なに?」
自分が思った以上に低い声
あぁ、こんな言い方するつもりじゃなかったのに。
『…ごめんね?』
予想外だった。
私の目を見てそう言った樹に胸が締め付けられた
謝るのは私の方なのに…
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ぬう(プロフ) - 彩華さん» いつのまにか長編になってしまってるから読むの大変でしたよね!?最初から読んで頂けたなんて嬉しすぎます!!!頑張って樹君とイチャつきまくるので懲りずにお付き合いください(^^) (2019年7月30日 23時) (レス) id: 1bdd3ad000 (このIDを非表示/違反報告)
彩華(プロフ) - 最初から一気に読んでしまいました!!もう発狂発狂発狂です(笑)いっちゃんかっこよすぎます〜!!!これからも更新楽しみに待ってます! (2019年7月29日 16時) (レス) id: 303c26c9ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬう | 作成日時:2019年7月17日 14時