28.Kazuma side ページ28
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壱「本当に大丈夫なの？」
コクンと頷いた樹は、Aをお願いしますと頭を下げる
今から1日中隣にいた、ナンパしてくるしつこい外人に話をつけてくるから、Aちゃんをホテルに連れ帰ってほしいと頼まれた
そんなことしなくても帰るだろ？俺はそう言ったけど
樹いわく、Aは俺にきつく当たってしまうのを避けるためにホテルに戻らないはずです。と。
そんなことある？と思いながらもう電気が消え始めたプールバーへと引き返した
ほんとにいた…
2階の静まり返ったバルコニーの柵にもたれるように立っているAちゃんに後ろから近付く
ふぅっと小さくため息をついた彼女
いつもメンバーに見せないその弱さは、樹くらいにはちゃんと出していいんだよ…
今日の一連の出来事を見てそう思った
無理に強がるのは、心配かけまいと言う態度なのだろうか
さっき買ったばかりのペットボトル飲料を後ろから頬に当てる
きゃっと驚いて振り向くAちゃんの顔から
いつもの笑顔は消えていた
話しかけても前を向いたままの彼女の口から出てきた言葉
「私が弱いから、きっと今樹に会ったって傷つけちゃうし」
弱々しく呟いた言葉は、誰を責めるわけでもない
樹の言った通りだった
ボロボロと涙を流す彼女は色んな思いを抱えている
目の前で彼氏が他の女にキスされてもこう思えるAちゃんと、
その女に話をつけるためにここに俺を寄越した樹の関係が羨ましいと思った
お互い本当に想いあってる
だから出来る事なんだと思う
壱「おいで」
頷いたAちゃんを連れてホテルに戻る
樹は絶対心配ないよ
だから、いつもの顔で笑ってて
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ぬう(プロフ) - 彩華さん» いつのまにか長編になってしまってるから読むの大変でしたよね！？最初から読んで頂けたなんて嬉しすぎます！！！頑張って樹君とイチャつきまくるので懲りずにお付き合いください(^^) (2019年7月30日 23時) (
レス) id: 1bdd3ad000 (このIDを非表示/違反報告)
彩華(プロフ) - 最初から一気に読んでしまいました！！もう発狂発狂発狂です（笑）いっちゃんかっこよすぎます〜！！！これからも更新楽しみに待ってます！ (2019年7月29日 16時) (レス) id: 303c26c9ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬう
| 作成日時：2019年7月17日 14時
