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壱「意外と眺めいいね、ここ」
「はい、みんながホテルに戻っていくとこも全部見えました。」
壱「Aちゃん…？」
「見たくないものも全部。まあ…樹にこれも仕事って言われたら飲み込むしかないんでしょうけど」
壱「樹はそんなやつじゃないよ」
「わかってます。でも私が弱いから、きっと今樹に会ったって傷つけちゃうし。」
遠くを見たまま話す私の方を向いた壱馬さん
壱「Aちゃん、こっち向いて？」
そのお願いに頷くことはできない
今の醜い感情に支配された顔なんて見られたくない
壱「俺、あんな事があっても投げ出さずにちゃんと現場にいたAちゃんは強いと思うよ」
「仕事だから…」
壱「そうだとしても。樹もプロだよ、すっごい動揺してるのに撮影中は全く表に出さなかったし。まぁイライラしてんのは伝わってたけどね？Aちゃんも樹も、2人ともプロ」
優しく語りかける壱馬さんに、プツッと私の中の何かが切れた
涙で視界が滲み出す
壱「頑張ったね」
「かずっ、ま、さんっ…」
ボロボロ泣き始めた私の手を引いて優しく抱きしめた壱馬さん
壱「これ浮気には入んないよ？お兄ちゃんから妹に慰め。ね？」
冗談っぽく笑いながらそう言った壱馬さん
樹とは違う温かさに包まれて、崩壊した涙腺から流れて止まらない涙は
壱馬さんの洋服を濡らしていく
よしよし、頑張った、と言いながら頭を撫でる壱馬さんは
本当にお兄ちゃんみたいだった
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ぬう(プロフ) - 彩華さん» いつのまにか長編になってしまってるから読むの大変でしたよね！？最初から読んで頂けたなんて嬉しすぎます！！！頑張って樹君とイチャつきまくるので懲りずにお付き合いください(^^) (2019年7月30日 23時) (
レス) id: 1bdd3ad000 (このIDを非表示/違反報告)
彩華(プロフ) - 最初から一気に読んでしまいました！！もう発狂発狂発狂です（笑）いっちゃんかっこよすぎます〜！！！これからも更新楽しみに待ってます！ (2019年7月29日 16時) (レス) id: 303c26c9ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬう
| 作成日時：2019年7月17日 14時
