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夜まで続いた撮影
ずっと動揺しているのは私だけなんだろう
周りの時間は平然と進んでいく
「『お疲れ様でした!!』」
スタジオに響くスタッフさんとメンバーの声
少しの撮影を明日に残して今日は終わり
岡村「大丈夫?」
顔を覗き込む岡村さんに笑顔を返したけど
きっと笑えてないんだろう、眉を寄せた岡村さん
ホテルの部屋に戻ったら、樹が戻ってきちゃう…
今樹にあったら悪くないのに責めてしまうだろう
そう判断した私は、気分が落ち着くまで夜風に当たろうとプールバーについている2階のバルコニーに出た
頬を撫でる初夏の風が気持ちいい
2階からは先にホテルに戻っていくスタッフさんやメンバーの姿が見えた
…そして、キスされた金髪女性と歩く樹の姿も。
仕事の延長だから仕方ないのだろうか…
このまま樹は、あの人と今晩過ごすのかな
イライラも悲しさもとうに飛び越えてしまって何も感じない
どのくらいバルコニーにいただろうか?
「きゃっ!?」
頬に感じた冷たいものは、夜風じゃない
振り返ると後ろに立っていたのは
冷たいペットボトル飲料を差し出す壱馬さんが柔らかく笑っていた
壱「お疲れ」
「お疲れ様です」
ペットボトルを受け取ると、壱馬さんはそのまま私の横にならぶようにバルコニーに立った
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ぬう(プロフ) - 彩華さん» いつのまにか長編になってしまってるから読むの大変でしたよね!?最初から読んで頂けたなんて嬉しすぎます!!!頑張って樹君とイチャつきまくるので懲りずにお付き合いください(^^) (2019年7月30日 23時) (レス) id: 1bdd3ad000 (このIDを非表示/違反報告)
彩華(プロフ) - 最初から一気に読んでしまいました!!もう発狂発狂発狂です(笑)いっちゃんかっこよすぎます〜!!!これからも更新楽しみに待ってます! (2019年7月29日 16時) (レス) id: 303c26c9ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬう | 作成日時:2019年7月17日 14時