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入っていった先に準備してあるのは
何用?というような小さなカート
ゆっくり進むそれにまたがった女性
その後ろに捕まり乗るように立つメンバー
あぁ、もう気分が悪い
『すげーなにこれ!俺中目黒これで走ろうかな』
いつもなら可愛いと思うはしゃぐ樹も
女性「こんなので走ったら渋滞ですよ」
『わかってますよ!』
隣に知らない女性がいるだけでこんなにも気持ちが乱れるものなのだろうか
山川「顔引きつってる。大丈夫?」
心配して駆け寄ってきた山川さんが優しく私の背中をさする
それにコクコクと頷きながら
小さなカートでノロノロと前に進むメンバーを見守る
そのあとに事件は起こった
カットがかかり、カートが片付けられていく中
金髪女性が樹に駆け寄りギュッと腕に絡んでいる
え?なに?なんて言ってるの?
一言ふた言言葉を交わしているが、こっちには全く聞こえない
ニコニコと笑顔で樹を見上げる女性
仕方ないっちゃ仕方ない
女性は樹に彼女がいるなんて知らないし、増してやそれがここにいる私であることも知らないのだから
樹が困った顔で私の方を見て、それからまた腕に絡みつく彼女に顔を向ける
なにかを言った樹が、首を横に振ると
その金髪の女性は樹の腕をグッと自分の方に引いた
そしてあろうことかそのまま
私の目の前で
樹にキスをした
はしゃいでいたのが嘘のように、瞬時に静まり返ったRAMPAGEメンバー
私の耳に聞こえるのは、騒がしくなった自分の心音だけ。
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ぬう(プロフ) - 彩華さん» いつのまにか長編になってしまってるから読むの大変でしたよね!?最初から読んで頂けたなんて嬉しすぎます!!!頑張って樹君とイチャつきまくるので懲りずにお付き合いください(^^) (2019年7月30日 23時) (レス) id: 1bdd3ad000 (このIDを非表示/違反報告)
彩華(プロフ) - 最初から一気に読んでしまいました!!もう発狂発狂発狂です(笑)いっちゃんかっこよすぎます〜!!!これからも更新楽しみに待ってます! (2019年7月29日 16時) (レス) id: 303c26c9ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬう | 作成日時:2019年7月17日 14時