change 〜Another story 5〜

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陣「なんじゃこりゃ…」
拓「すっげぇ…」

たどり着いた今回のセットはプールバー

エキストラの女性の数もすごい

薄暗い照明ときらびやかなネオンが演出するそこは、さすが海外と言わんばかりの場所だった


現場スタッフと軽い打ち合わせをして
早速メンバーのヘアメイクに取り掛かる

ラフな衣装から撮影スタートなため
みんなの髪型もメイクも少しラフに決めた


16人の周りに群がる女性たち
樹はソファーにもたれかかるように座っている


だが見惚れている場合ではない

ここのカットは何パターンかとったらすぐに着替えて別パターン
16人分の衣装を準備する
ジャケットを大量に抱えて走り回った


バタバタと準備しながらも目が勝手に樹を探す
彼は慎くんと2人で喋っていた

その姿を見て、ちょっとホッとした

なんだろうな…
女性が多い現場だからだろうか？なんか嫌だ…

楽しそうなメンバーを見ながらそう思ってしまう自分がいた


そうこうしているうちにカットがかかり
メンバーがこちらにやってくる

陸「やべー！テンションあがる！」
翔吾「飛び込みたい！！」

ぴょんぴょん跳ねる幼稚園児2人をサクッと次の衣装に着替えさせて
既に赤い衣装に身を包んだ壱馬さんの前髪を上げる

セットする私をジーっと見つめる壱馬さん

壱「なんか、不機嫌？」

「いえ、全然」

ふぅんと言いながら彼の目は笑っていた

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