30.Kazuma side ページ30
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慎「飲ませすぎました…?」
壱「かもな…」
ヘラヘラ笑う彼女は、かなりのペースで缶を空にしていく
そして空の缶が増えるたびに声のトーンも明るく饒舌に…
「だいたい樹も樹やわ!!隙なんて見せるけんチューされるんやん!!バカ!!!」
慎「ほんとですよねぇー…ははっ…」
「でも好きっちゃんね〜わかるー?慎くーん」
今は樹に会いたくないと落ちていた彼女をどうにか元気にできたらと
本来慎と2人でやる予定だったプチ打ち上げに呼んだ
最初は控えめに呑んでいたがエンジンがかかったのか急にペースが早くなり
博多弁は飛び出し、樹への思いも大爆発
樹の愚痴をこぼしては、会いたいと呟く
慎「部屋に戻ったら会えますよ?」
「戻ってきませぇーん」
慎「へっ?」
「金髪美女と楽しい夜やけん。今頃ヤっとーかも」
目が据わったAちゃんに慎もタジタジだ。
壱「樹はそんなことしないよ」
「わかっとーよ。でも手繋いでどっかいったんやもん…最悪…」
バルコニーから見ていたんだろう
樹が話をつけると歩いて行った様子を。
ボロボロ泣き始めたAちゃんは随分と情緒が不安定
よしよしと頭を撫でながらティッシュを差し出す
「壱馬さーん…樹…まだ帰ってこない…?」
壱「ちゃんと戻ってくるって…」
「早く会いたい…」
ソファにうずくまった彼女はワンワン泣いたかと思うとそのまま眠ってしまった
慎「樹さん愛されてますね」
Aちゃんにフワッと膝掛けをかけながら呟いた慎
壱「俺もそう思う」
だから早く迎えに来い、樹
泣き疲れたAちゃんの寝顔を見ながら樹の番号をプッシュした
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ぬう(プロフ) - 彩華さん» いつのまにか長編になってしまってるから読むの大変でしたよね!?最初から読んで頂けたなんて嬉しすぎます!!!頑張って樹君とイチャつきまくるので懲りずにお付き合いください(^^) (2019年7月30日 23時) (レス) id: 1bdd3ad000 (このIDを非表示/違反報告)
彩華(プロフ) - 最初から一気に読んでしまいました!!もう発狂発狂発狂です(笑)いっちゃんかっこよすぎます〜!!!これからも更新楽しみに待ってます! (2019年7月29日 16時) (レス) id: 303c26c9ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬう | 作成日時:2019年7月17日 14時