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ライブが近づいてきたからか、以前よりも緊張感のあるリハーサル
何度も何度も会議を重ねた演出を試しては
ここはこうしたほうがいい、こうじゃないほうがいいと意見が飛び交う
真剣な顔の皆が作るそれは
遠くから見るにも眩しくて。
山川「圧倒されるでしょ?本番が近づくともっとピリピリするよ」
隣にやってきた山川さんが、ふっと笑った
さっきまで走り回っていた樹も、翔平くんも
いつもは子供みたいな翔吾さんも、陸さんも
みんなの顔から笑顔は消えている
その中でも圧倒的な存在感を放つGENERATIONSは
場数も違うだけに的確な指示と提案
その日のリハーサルも、遅くまで続いた
1日が終わる頃、ふと気付いた事がある
樹…SHOOT IT OUT普通に踊ってた…
お疲れ様でしたと解散していくメンバー
帰ろう?と私に声をかけてきた樹と外に出た
「ねぇ樹」
『んー?なぁに?』
「SHOOT IT OUT踊れるの?」
『ん?あぁ…色々あったけど、多分もう大丈夫』
スッキリしたように夜空を見上げた樹
「そっか…よかった…」
『俺きっと、メンバーとAがいれば他に何もなくても生きていけるよ?』
ふふっと笑った樹は私の手を握ると
早く帰ろう?と歩き出す
こうやってひとつずつ
過去の重りを降ろしていく
そうやって2人で成長できたら
私だってみんなと樹がいたら他に何もいらない
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ぬう(プロフ) - kanoさん» 何度も嬉しいコメント下さりありがとうございます!! (2019年7月19日 13時) (レス) id: 6ebe771875 (このIDを非表示/違反報告)
kano(プロフ) - もう!最高です! (2019年7月7日 22時) (レス) id: 07e090ba1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬう | 作成日時:2019年6月24日 19時