change 〜Another story 3〜

34.Itsuki side ページ34

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満腹になったお腹も落ち着いた頃

『A〜』

ゆったりとくつろぐAに声をかける

「んー？」

『お風呂行こう？』

「お風呂！いく！」

『おいで』

お風呂もおっきいかな！？なんてはしゃいでるAを連れてやってきたのは、旅館のフロント

「え？樹？お風呂は？」

キョトンとしたAに待っててと声をかけて
フロントにいた女将さんに声をかける

あぁ、っとにっこり笑った女将さんが連れてきてくれたのは、
女将「こちらです。お好きなものをお持ち下さい」

沢山の浴衣が並べられた旅館の一角

女将さんに言ったら部屋着に浴衣を貸してくれるって力矢さんが言ってたから
せっかくだしAの浴衣姿を見たいと思った

「わぁ…」

キラキラと目を輝かせたAは
並べられた浴衣を見ている

「樹…選べない…何がいいかな！？」

『好きなの選びなよ。待ってる』

そういうと、うん！と笑ったA
浴衣を選ぶ姿が可愛くて眺める俺に

「素敵なカップルですね」

そう声をかけた女将さんは、失礼致しますと去っていった

「迷う…」

悩み続けるAは珍しく優柔不断
悩む姿すら可愛く思えて、ニヤける頬を押さえながら俺も自分の浴衣を選んだ

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