今日:13 hit、昨日:5 hit、合計:413,784 hit
小|中|大
8.Itsuki side ページ8
.
「ねぇおかしくない??」
さっきから何度この質問を受けただろう
鏡の前で不安そうにクルクル回るA
『大丈夫だってば〜』
今日俺たちの事務所に初出勤の彼女は
相当緊張しているらしく
朝からずっとこの調子だった。
こわばった顔で、大丈夫かな?と呟いているAに近づいて後ろから抱き締める
「樹〜…緊張してきた…」
今にも泣きそうな顔
『ふふっ カワイイ…』
そう言って軽くキスをしたら
「それどこじゃないよ〜社長に会うんでしょ〜」
まだ泣き言を言っている
『ほらもう行くよー?』
初日から遅刻は良くないからね?
怖い顔のAを無理矢理玄関に引きずる
「樹…頑張るからギューして…」
不安気な顔でそういう彼女は反則なくらい可愛くて
抱きしめた体は俺にすっぽり覆われるほど小さい
やばい…可愛い…
でも仕事前なのでそこでグッと我慢した
道中まったく喋らない彼女は
不安と緊張でいっぱいなんだろう
大丈夫だよ、俺が側にいるからね?
そんな意味も込めてポンポンっと頭を撫でたら
ゆっくりとこっちを見たAは
俺の大好きな笑顔でふわっと笑った。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
732人がお気に入り
732人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぬう | 作成日時:2019年5月24日 1時