change ～Another story 2～ (ページ37)

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陸「…？なんかあったの？」

おはようございますと返せば
私の顔を見ながら不思議そうに尋ねてくる

「え？なんもないですけど…」

陸「喧嘩した？樹と。目腫れてるけど…」

本当に周りをよく見てる人だなと思った

「あー…でも、大丈夫ですよ！」

自分でもわかる。今の笑顔は笑えていない。

少しの間なにも喋らずに私を見つめた陸さんは
なんかあったら言いなよ？
それだけ言うと、ひらりと手を振って走っていった

その背中にペコっと頭を下げて
事務所への道を歩いた

早朝の事務所は、まだパラパラとしか人がいない

RAMPAGEも今日は午後からだから誰もいないだろう

そう思いながらトレーニングルームを通った時
翔吾くんと拓磨くんがいた

こんな朝早くから…

そう思いながら扉を開ける

拓「あ！早いっすね！おはようございます！」

翔「わ、Aちゃん早いねぇ」

朝から汗を流した2人はバイクを漕ぎながら私に挨拶をする

「こんなはやくからトレーニングしてるんですか…？」

拓「そっすね、たまに！」

翔「今日樹も来るっていってたけど…樹は？」

「…寝てると思います」

私の返答に、不思議そうな顔をする2人

拓「なんかありました…？」

「んーん！何もない！」

大丈夫、陸さんの時より笑えてる
私を見つめる2人の視線から逃げるように
早口で仕事してくるねと告げてその場を去った

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