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『たかがって何だよ』
「そのまんまだよ!そんな下らない嫉妬と並べないでよ!!」
『おいっ…』
言い放った言葉と、ポタポタと流れる涙
そんな事言われたくなかった
「樹…最悪…」
投げつけた言葉に
傷ついた顔の樹
これ以上ここにいたらもっと樹を傷つけてしまいそうで、ベッドルームに閉じこもる
『…はぁ』
部屋の外から聞こえる樹のため息
壁に寄りかかったままそれだけを聞きながら泣いていたら、いつのまにか眠っていた
.
「…ったぁ」
壁にもたれて寝ていたらしい私は、体の痛みで目がさめる
壁の時計で時間を確認すると、朝の5時だった
シャワーを浴びようと
静かにベッドルームの扉を開けると
ソファに横になって眠っている樹
どうしても消化しきれない気持ちを飲み込んで
シャワーを浴びた
酷いことを言いそうで、とにかく樹と顔を合わせたくなかった私は
朝7時、早々と家を出た
事務所に向かう途中、わっ!っと後ろから声をかけられ
びっくりしながら振り向くと
「陸さん!」
陸「おはよ〜!!」
早朝からジョギング中の陸さんだった
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作者名:ぬう | 作成日時:2019年5月24日 1時