16.Itsuki side ページ16
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緊張したであろうAは
撮影が終わって控え室に戻るメンバーの後ろを付いていく
その後ろを歩く俺に気付く様子はない
ポンっと頭を撫でれば、
彼女の口から紡がれる俺の名前
あ、バレちゃいけないんだった…
そう思った俺は、自ら絡んだくせに首を横に振る
そんな俺を藤原さんと呼んだAは
顔が赤くて、藤原さんと呼ばれるのはなんだか不思議な感覚で思わず笑みがこぼれる
『緊張する?』
問いかけても言葉を発さない彼女を不思議に思い
どうしたのかと聞いてみた。
「樹…君が、芸能人すぎて直視無理」
真っ赤な顔でたどたどしく応えるA
…俺はそんなAが可愛すぎて無理。
これ以上側にいたら抱きしめたくなるから
頭を軽く撫でて先を行く。
壱「どしたん?」
背後から現れた俺に不思議そうに尋ねる壱馬さん
『いや?なにも!』
壱「顔赤いで?」
そういった壱馬さんはキョロキョロと周りを見渡すと あぁ と言うとニヤニヤ笑う
壱「可愛いなお前ら」
笑いながらそれだけ言うと肩を組まれる
『ちょ…やめてください…』
そう言いながらもいじられたことによって顔に熱が集まる
壱馬さんに頭をわしゃわしゃ撫でられて控え室に戻った
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作者名:ぬう | 作成日時:2019年5月24日 1時