change ～Another story 2～ (ページ48)

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撮影開始から半日経つが、撮り終わったのは
全員で踊るパートのみ

これからソロパートで踊るところを何カットもとって行くらしい

普段みているMVはこんなにも時間と熱量をかけて作られているものなんだと、現場に立って知る

GENEさん7人とRAMPAGE16人の大所帯じゃ
ソロの撮影にも時間を要する

ただでさえ外の気温も高いのに既に
長時間踊り続けたメンバーは汗だくで
ヘアもメイクもこまめになおさなければならない

翔平「藤原となにかありましたか」

ヘアをなおしている時、いつもと同じようなテンションでサラッと聞いてきた翔平さん

「ちょっとした喧嘩です。ごめんなさい心配かけて…」

翔平「いや、謝らなくていい！ただ朝の藤原の雰囲気が死んでたから面白くて面白くて」

そう言ってニヤッと笑った翔平さんは

翔平「…嘘。小さい時から一緒にいるとちょっとした雰囲気も感じ取って嫌ですねぇ。あんなに落ちてるの久々に見た。藤原の事お願いします」

少し真面目な顔で続けた

前に樹と翔平さんが言っていた、小さい頃から一緒にいるから逆に気まずいなんて嘘だと思った。

周りに大切にされてる樹が、羨ましいと思った

そんな人と一緒に居られるのが誇らしいと思った

変な意地はるのやめよ…

意地はってごめん、昨日帰らなくてごめん

次の休憩のときに私から謝ろう

遠くで岡村さんにメイクを直される樹を視界に捉えながら、そう思った。

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