だから好きだっつってんじゃん from Anthem

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中学生の恋愛というのは、登下校を共にするくらい


『翔吾くん…一緒に帰ろうっ？』

翔「あぁ…ごめん今日はちょっと…」

『そっか…わかった！ごめんね！』

真っ直ぐ家に帰る日の方が少ない
ほぼほぼ毎日EXPGに向かって、毎日毎日レッスンがあるから

こんな事を続けていると間違いなく言われるのは

『翔吾くん、私のこと本当に好きなの？』

本当にって言われてもなぁ…

翔「好きだよ？」

『翔吾くん…もっと優しいと思ってたのに…』

そんな君の妄想で俺を美化しないでほしい
そもそも "もっと" ってなに？
ただ朝と帰り歩くだけなのに、どこに優しさを盛り込めと？

俺の中学生時代の恋と呼べるのかわからない恋は
こうやっていつも幕を降ろしていた。



高校になると登下校だけなんて、そうも行かない。
暇さえあれば学校帰りにデートをしたがる女子

夜になればLINEが鬼のように飛んできて
酷いヤツだと朝方まで電話繋げておきたいとか言い出す

めんどくさいけど、めんどくさいなりにちゃんと相手しているつもりでも

『翔吾って私のこと好きじゃないよね？』
『もっと彼女を大事にしてくれる人だと思ってた』
『女の子なら誰にでも優しいんだね』

いつも似たようなセリフを吐かれる

『翔吾って私よりダンスの方が好きでしょ？』って言ってきた元カノは、図星すぎて返す言葉が無く
別れ際に『一生ダンスだけやってろ』と捨て台詞を食らった

言われなくてもそのつもりだった

俺もう、ダンスばっかりしてても何も言わない人としか付き合わない。
そう心に決めたのは俺がGENEのサポメンとしてLove You MoreのMVにでたくらいだったかな。


その後に、こんな恋愛ばっかの俺に神様が用意してくれたんだと思う

突然やってくる、女の子との再会


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