だから好きだっつってんじゃん from Anthem

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Reo side


翔吾とキャッキャしてた事がムカついて
楽屋でAにキレてしまった翌日

龍「玲於」

Aがトイレに立った時に、俺のもとに寄ってきた龍友くん

ん？とスマホから顔を上げる

龍「玲於に昨日キレられた後、Aめちゃくちゃ寂しそうな顔で私も普通のデートがしてみたいのにって呟いてたで」

玲「あー…」

そんな寂しそうな顔、俺には見せなかったな

一緒にいる年月は長くなっても、2人で外にいれば写真は撮られるわ騒がれるわでめんどくさくて
2人でゆっくりデートなんて多分、したことない…？

基本的に人が多いところを俺が好まないし
寒いのは苦手だし暑いのも嫌いだし？

Aはあぁ見えて聞き分けがいいというか、賢いというか…
何も言わないけど、不満あるだろうな

そう考えたら、翔吾を使ってでも行きたかった珍しいAのワガママかもしれない


龍「たまには付き合ってやったら？姫のワガママ」

玲「ん…」


そんなわけで見にきたイルミネーション
やっぱ人多…

だけど手を繋いだAは、キラキラした笑顔でその光を眺めていて
珍しくブーツなんか履いてるから、いつもより顔が近く感じる

普通のデート…俺にできるかな？

玲「写真、撮る？」

「うん、撮ろっかな〜」

そう言ってポケットからスマホを取り出して、イルミネーションのほうにカメラを向けたA

玲「いや、違くて…」

そのスマホの画面を勝手に触って内カメにする

びっくりした顔のAが、俺を見上げる

玲「撮んねえの？」

「撮ろっ…かなぁ…！」


あははっと笑ったAは今日1番の笑顔を見せた


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